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第52話 強襲(転生者チーム視点)

本日更新分です。


宜しくお願い致します。


漫画が大好きなので、夢は大きく書籍化です。


感想や評価頂けたら励みになりますので宜しくお願い致します。

「まさか俺の能力がこんな事に使えるとはな〜」


 平井さんは自分の能力がただレベルを下がるだけの一芸能力だと思っていたらしい。

 

「いや、あの隠された能力は皆で気が付いたようなものだよ」


「いやいや、高木さんの洞察力のおかげだと思いますよ」


「だな。そのおかげで俺達のレベルも上がりまくってるぜ」


 元気君に田中さんも満足そうだった。

 この調子でレベル上げをして、経験を積んでいけば魔王軍と戦えるはずだ。

 なにより、新しく入った騎士団長のハルカさんの指揮が凄い。

 的確な指示だしで、戦闘が格段に楽になっている。


「まさか、この私がここまでレベルアップするとはな……、お前達を過小評価しすぎていたようだな。すまなかった」


 ハルカさんは謝罪してきた。

 根は素直な性格なのだろう。

 チームもまとまってきたし、いい感じだ。


「よし、もう少し戦ったら今日は終わりにして町に戻ろう」


「ああ」


 俺達はモンスターを探し始めた。

 しかし、いつもは歩けばモンスターにあたると言うくらいに遭遇するのに、全く遭わない。


「なぁ、何かおかしくないか?」


 確かにおかしい。


「元気君!!」


 俺は元気君の方を向いた。

 

「元気君のスキルに反応は?」

 

「いえ、特には……あっ!!」


 急に元気君が震え始めたが。


「どうした!!」


「急に前方から危険反応が……、早く逃げないと」

 

 しかし、元気君の足は震えていて走れそうもない。


「仕方ない!! 平井さん、能力解除を。そして、戦闘準備!!」


 いったい何が来るって言うんだ。


「お前達か? 俺様達の脅威になりそうな人間ってのは?」


 前方から、細身の男が歩いてきた。

 頭に角が生えていて、肌の色も茶色で、明らかに人間ではなさそうだ。


「おっ、お前は!!」


「おや? あんたは王国の騎士団長様じゃないか。どうしてこんな所にいるんだ? 王国に引っ込んでいる間は安全だったろうに、くっくっく」


 知り合いなのか?


「ハルカさん、こいつは?」


「……こいつは、魔王軍四天王が一人、地のハルオだ!!」


 四天王!!

 こいつが!!

 まさか、こんな所で四天王に出くわすなんて……。

 当然逃げられないよな?


「やるしかないか……」


「おいおい、そんな弱気でどうすんだよ。俺達は信じられないくらい強くなってんだよ。四天王くらい倒せるさ」


「だな。やってやるぜ」


「……すみません。僕も戦います。大丈夫です」


 元気君も震えが止まったのか、やる気を出していた。

 もちろんハルカさんもやる気だ。

 なら、倒すしかない。


「四天王の地のハルオとか言いましたか? 今ここに来た事を後悔してください」


「くっくっく、ほざいたよこの雑魚が」


 ハルオは笑っている。

 しかし、このパーティーなら勝てる。

 実践が少し早まっただけだ。

 

「良いだろ、相手をしてやる。この地のハルオ様の恐ろしさを思い知るがよい」

 

「散開してください。こいつは素手で戦う肉体強化系です。距離をとって戦えば倒される心配はないです。ですが、スピードもあるので油断は禁物です」


 顔見知りみたいだし、以前戦った事があるのだろう。

 それならなんとかなるかもしれない。

 まぁ、なんとかならなくても勝つしかないのだ。



お読み頂き、ありがとうございます。


この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして頂けたら嬉しいです。



よろしくお願いします!

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