第50話 新しい仲間
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「まさか、私が負けるなんて……」
ハルカは信じられないと言う顔をしていた。
まぁ、私も信じられないと言う気持ちは強いのだけど。
戦闘経験や身体能力含めても、一週間で超えられるとは思えないからだ。
いったい、どんな手品を使ったんだか。
「あの〜、高木勝也さん、そろそろなんでそんなに強くなっているのか教えてくださらないでしょうか?」
気になるのでこちらから切り出した。
「あっ、女神様。そうですね、では話しましょう」
「お願いします」
「僕達も最初は距離をとって、気配遮断や危険感知を使い一撃離脱作戦で戦うつもりだったのです」
まぁ、それが一番良い戦法だと思う。
それで勝つなら納得だ。
「だけど、気がついてしまったのです。この世界の特性に……」
この世界の特性?
なんだろう?
「この世界にもレベルが存在するみたいだったのです。それは冒険者カードを発行してもらった時に分かっていたのですが、レベルを少しでも上げる為にモンスターと戦ったんです」
基礎レベルを上げるのはゲームでも常識だ。
「それでレベルを上げていったのですが、戦闘経験を少しでも積む為に上げたレベルをレベル変換で下げたのです。すると、またレベルが簡単に上がったのです。そこでレベル変換を解除してみた所、レベルを下げてた時に上がったレベルが上乗せされていたのです」
そんな事が。
つまり、低レベルの時はレベルアップの経験値が少ないから簡単にレベルが上がって、レベル変換のスキルを解除すると、上がった分もレベルが上がるって事か……。
レベル変換とんでもないスキルだ。
簡単にレベルが上がるんだから、最大レベルまで楽にあげられる。
「それで、時間のあるかぎりはレベル上げや戦闘経験を積んできたのです」
「くっ、そんな能力を隠していたとはな……、約束だ。私の力をお前達に貸そう」
ハルカは手を指し出してきた。
高木さんはその手をとり、騎士団長ハルカが仲間になった。
「これでメンバーは五人だ。レベルを上げて魔王や四天王を倒そう」
「ああ、お前達の能力を使えば勝てる可能性が出てきた」
「女神様、まずはこの周辺でレベル上げ頑張ります」
「はい、頑張ってください。ですが、まだ暫くは目立たないようにお願いします。目立つと魔王軍に知られて、準備が出来る前に四天王達が来るかもしれませんから」
「分かりました。では、これで」
そう言って高木さん達はレベル上げに向かってしまった。
大鏡も普通の鏡に戻し、とりあえず一段落だ。
「まさか、あんな能力の使い方があるなんて……」
「そうですね。でも、これなら魔王討伐も夢ではないかもしれません」
シロも討伐可能かもと思ってくれているみたいだ。
「ねぇ、終わったの? もう部屋に戻って良いの?」
ミリンはお菓子を食べながら部屋に戻りたそうにしている。
なにもしてないくせに……。
しかし、今日はやる事もないので解散にした。
ミリンとレモンはお菓子とジュースを大量に抱え込んで部屋に戻り、ナナさんはいつの間にかいなくなっていた。
いなくなっているのが怖いけど。
どこにいるか分からないと恐怖を覚える。
「ノゾミ様もお部屋に戻ってお休みください」
「シロもね」
私達は部屋に戻りゆっくりする事にした。
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