第49話 転生者VS騎士団2
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本当になんとかなるのだろうか?
やっぱり距離をとって、気配を消しながら戦った方が良い気がするんだけど……。
しかし、始まってしまったからにはなにも言えない。
もう、見守るしかない。
今回は四対四の試合で、使う武器は木剣だから死ぬ事はないし。
「行くぞ」
先に動いたのは転生者達だった。
平井さんが木剣を抜いたと思ったら、騎士団員の一人に胴斬りしていた。
「えっ、今のって……」
良く分からなかった。
一瞬で平井さんが、騎士団員の一人を胴斬りしていたのだ。
そして、同じく田中さんと元気君も騎士団員を瞬殺していた。
「強!!」
冒険に出ない冒険者だったはずなのに、なんでこんなに強いの?
これなら、魔王だって倒せる可能性あるんじゃない?
あっという間に、騎士団チームは騎士団長ハルカのみとなってしまった。
転生者チームはもちろん全員残っている。
「貴様ら、何をした?」
「それは、僕達が勝って、貴方が仲間になった後に話しますよ」
いやいや、早く話してください。
私も気になるのだから。
「そうか。なら、倒れた貴様らに聞くとしよう」
騎士団長ハルカの目つきが変わったように見える。
「田中さん、そこは危険です」
元気君の危険感知が発動している。
「遅い!!」
「ぐぁ!!」
危険感知していたにも関わらず、田中さんが一瞬で胴斬りされてしまった。
やはり、純粋な生まれ変わりの転生者は基礎ステータスが違うようだ。
「やられてたまるか〜」
平井さんが斬り掛かっていく。
剣と剣がぶつかる。
「なかなかのスピードだ、そしてパワーだ。しかし……」
「がっ」
平井さんのお腹を、ハルカが蹴り飛ばした。
そのまま平井さんはうずくまり、そのまま木剣で斬られた。
「次!!」
ハルカは元気君を睨みつけた。
その睨みつけたに怖気ついたのか、元気君は身動き一つ出来ないでいた。
「高木さん!! 元気君を助けて!!」
カキーン
元気君に攻撃が当たり前に、高木さんの木剣がハルカの剣とぶつかった。
「良く防げたな」
今の攻撃を防がれた事に驚いているようだ。
「当然ですよ」
剣と剣の押し合いが始まった。
お互い互角に見える……、いや、高木さんが少しづつ押し返しているように見える。
「なに!!」
ハルカの表情が険しい顔になっていく。
「これで終わりだ」
「ほざけ!! お前達冒険者なんぞ騎士団長である私に勝てるはずがない!!」
ハルカは後ろにバックステップみたいな事をして逃れた。
そして、その反動を利用してまた高木さんに斬り掛かってきた。
そのスピードはさっきよりも速い。
「速瞬剣」
どうやら、騎士団長ハルカの最大スピードみたいだ。
流石の高木さんもこれはヤバいのではないだろうか?
私は息を呑み込むくらい集中して大鏡を見ている。
もちろん、他の女神達は見ないで自分の事に集中しているけど……。
「初級魔法・火炎」
高木さんは小さい炎の玉を無数に出し、ハルカに向って放った。
(いつの間に魔法なんて覚えていたんだ……)
その魔法に当たり態勢が崩れたハルカ。
高木さんは剣を大きく振りかざした。
「きゃっ」
「えっ? 今のなに?」
気の所為だろうか?
ハルカが悲鳴をあげたような気がするのだけど?
目を凝らして見てみると、ハルカは目をつぶって震えていた。
「……」
高木さんもその様子に気が付いたらしく、ゆっくりと剣を振り下ろし、軽くハルカに剣を当てた。
勝負は転生者チームの勝ちで幕をおろした。
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