表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/199

第48話 転生者VS騎士団1

本日更新分です。


宜しくお願い致します。


夢は大きく書籍化です。


感想や評価頂けたら励みになりますので宜しくお願い致します。

「これが女神図鑑……」


 初めてのダンジョンで手に入れた物なので、かなり嬉しい。


「早く見てみなさいよ」


 ミリンに催促された。

 だから早く見るという訳では無いが、やっぱり中は気になる。

 ゆっくりとページをめくり、カラドリスの世界の人々を見ていった。


「ここだ……」


 騎士団の紹介ページになり、最初の一人が騎士団長のハルカだった。

 

 騎士団ハルカ

 農民の家出身

 日本からの直接転生者

 身体能力はカサドリスの人々の10倍

 更に努力し、若くして騎士団長に就任

 部下の育成、指示が得意

 相手のスタイルを叩くのが好き

 

「……なにこの取扱説明みたいなのは……」

 

 女神図鑑と言う割には大した事ない気がする……。

 しかし、この情報を伝えた方が良いとレモンの占いでも出ていた。

 私はすぐに高木さんに連絡し情報をつたえた。

 

 そして、対戦の日を迎えた。


「お待たせしました」


 高木さん達が待ち合わせ場所に姿を現した。


「ふっ、逃げずに来た事は褒めてやろう」


「俺達が勝つのに逃げる悲痛があるかだぜぇ」


 自信満々だ。

 しかし、後は見守るしかない。


「お前達、雑魚冒険者が有利なルールを今から説明してやろう」


「負けた時の言い訳の準備か〜」


(いやいや、挑発しちゃダメでしょ)


「お前達が負けた理由をつけさせない為だ」


 お互いに一歩も引いてない。


「まぁまぁ、とりあえず話しを聞こうじゃないか」


 高木さんは冷静だった。

 これなら、少しは安心出来るかな?


「まず、戦闘範囲はこの城の敷地内全域だ。城の中は立入禁止だが、それ以外何処で戦っても良い。それと、私達騎士団はこの場所からだが、お前達のスタート地点は何処でも好きにすると良い。獲物を探す冒険者にピッタリなルールだろう」


(確かにそのルールなら高木さん達に圧倒的に有利だ。こっちには元気君の危険感知に、田中さんの気配遮断があるのだから)


 騎士団長はその能力を知らないが為の提案なのだろうけど、勝ちは決まったようなものだ。


「なら、僕達のスタートもここにします」


(うんうん、ここね……って、なんで? 一緒の場所じゃ気配遮断意味なくなるじゃない!!)


 私の頭が混乱してきた。


「あの〜、高木さん? 場所は変えた方が……」


 思わず声をかけてしまった。


「あっ、女神様。見ていらっしゃるのですね。大丈夫です、勝ちますから」


 自信満々に高木さんが勝利宣言をしている。


「……分かりました。見守っていますから勝ってください」


 もう何も言わない。

 今は女神として出来る事はないのだから。

 私は後ろを振り向いて、他の女神の顔を見た。

 流石に真剣に見守ってると思ったのだが、

ミリンとレモンはいつの間にか準備されていた、ソファーでくつろぎながらお菓子を食べていた。

 ナナさんは大鏡を見ているように見えたが、よく見るとカクカクしていた。

 どうやら、立ったまま寝ているようだ。

 

「この駄目女神達は〜」


 真剣に見ていたのは私とシロだけだった。


「ノゾミ様、始まるみたいですよ」


 もうほっといて見守ろう。

 私は戦いの行方を見守った。


「ほぉ、ここで良いと聞こえたが?」


「はい、ここでと言いました」


「逃げ隠れが得意な冒険者がいい度胸だ。それとも、負けを覚悟しているから、言い訳の為か?」


 相手も挑発してくるのか。


「まぁ、戦えば分かりますよ」


「……そこまで言うか……、ならば覚悟しろ」


 転生者パーティーVS騎士団チームの戦いが始まった。




 

お読み頂き、ありがとうございます。


この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして頂けたら嬉しいです。



よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ