第46話 ダンジョン攻略1
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「全員揃いましたね」
私、エリア様、シロ、ミリン、ナナさん、レモンの六人が女神大図書館に集合した。
「この先の立入禁止エリアから地下に降りられます」
ダンジョンの入口に向かう私達。
「ところで、なんの力もないのですが大丈夫なんでしょうか?」
チート能力を貰ってないのだから危険なのではないか。
「大丈夫ですよ。本当は6級女神からの特権なのですが、女神としての力を一時的に開放させます」
女神としての力?
「それぞれに合った力です。では……」
エリア様が両手を前に出し、目をつぶった。
すると、私達の身体がぼんやり光った。
「終わりました」
「えっ、もう終わったのですか?」
とても力が手に入ったとは思えないのだけど。
「簡単に言いましょう。ノゾミは癒しの力です。シロさんは、補助系で、ミリンとナナは攻撃系魔法ですね。最後のレモンは強化ですね」
(私はヒーラーって事か)
「さっそく行きましょう」
ダンジョンの中に入っていった。
「なにここ。カビ臭いんですけど〜」
「ここぉ〜、無理でぇすぅ〜」
「占いによれば、ここから退散して、家でお菓子を食べるが吉と出てるのでさよなら」
言いたい放題言っている。
しかし、エリア様がいるんだから……。
「そんな事、許すと思っているのですが?」
エリア様が睨みつけただけで三人は大人しくなった。
「エリア様はここに入った事あるのですか?」
「……申し訳ありません。入った事はありません」
「ならなんで、女神図鑑があるなんて分かんのよ……いや、分かるんですか?」
「ミリン、こちらに……」
エリア様がミリンを連れて奥に行ってしまった。
少し騒がしい音が聞こえたのち、エリア様とミリンが帰ってきた。
「女神図鑑はあります。エリア様の言う事に間違いはございません」
ミリンがおかしい。
しかし、なにがあったかは聞かないでおこう。
ミリンの姿を見て、ナナさんとレモンの態度が引き締まった気がする。
「よし、ダンジョン攻略に出発〜」
私の合図で攻略を開始した。
ダンジョンの中は暗くて前が見えない。
「ここは任せてください。ライト」
エリア様は辺りを光らせた。
「凄い」
かなり明るくなった。
図書館のダンジョンだけあって、本だらけだ。
ダンジョンの中は、動く本みたいな者が飛んでいる。
「あれは、悪魔の本ですね。ミリン、先制攻撃ですよ」
エリア様はミリンに指示をだした。
「はい!! 炎よ弾けろ!!」
ミリンの手のひらから炎の塊みたいな物が飛び出し、一体の悪魔の本に命中した。
「ぐきゃぁぁ」
「やった〜、ミリンが倒したぜ〜」
いや、レモン、それはフラグなんじゃ……。
「ぎょぇぇ〜」
予想通り倒しきれていなかった。
しかも、周りにいた悪魔の本が一斉に向かってきた。
「水よ荒ぶれ」
ナナさんが竜巻みたいな水を出し、悪魔の本達を巻き込んだ。
「魔力よ上がれ」
シロがナナさんの力を上げているようだ。
「身体強化、からの〜、衝撃拳!!」
レモンの拳から凄い衝撃はみたいな物が飛んでいるのが分かる。
「すっ凄い」
シロ、ミリン、ナナさん、レモン、四人が協力したら凄い事になるようだ。
「私の出番はなしか……」
まぁ、ヒーラーの出番はない方が良いのだろうけど。
とりあえず見える悪魔の本は全滅したようだ。
「よくやりました」
エリア様も満足しているようだ。
ただ、四人はクタクタになっている。
初めての戦闘なのだから当然なのだろうけど。
「そこで休んでいなさい。女神ノゾミ、私達は先に進みますよ。このダンジョンは長くはないはずですので、もう敵はほとんどいないはずです」
そうなのか。
なら、女神図鑑を取って帰ってくればいいだけだ。
「皆、そこで待ってて」
私とエリア様は先に進んだ。
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