第43話 試合の準備
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「何故試合などする?」
それは私も気になる。
まさか、負けたら言う事を聞けとか言うありきたりなものではないと思うけど……。
「負けた方が勝った方の言う事を聞く」
……ありきたりだった。
「この私と騎士団が負けると思っているのか? 冒険に出る事もないお前達に!!」
かなり不機嫌そうだ。
「負けるのが怖いのですが?」
(あわわ、そんなに煽らなくても……)
「いいだろう、そんなに恥をかきたくば受けてやろう!!」
受けちゃったよ。
「試合は3日後でどうでしょう? お互いに準備もあるでしょうし」
「いいだろう。そっちは四人、こっちも私を含めた四人で相手をしてやる。場所はこちらで用意しておこう」
「楽しみです」
ギスギスした感じで、初顔合わせは終わった。
「高木さん、高木勝也さん!!」
たまらず声をかけてしまった。
「あっ、女神様。何ですか? こっちは順調ですよ」
「何ですか? じゃありません。試合するってどういう事ですか!!」
「あっ、知っていたのですね。いや、ああいう頑なな人は、試合とかした方が良いと思いまして」
(思いましてじゃない!!)
「はぁ〜、もういいです。それより勝てるのでょうか?」
とてもじゃないけど、高木さん以外の能力じゃ戦いにもならないと思うけど。
その高木さんも、転生したばかりで経験不足だと思うし。
「大丈夫です。これから準備しますので今回はこれで……」
高木さんは四人と一緒に歩き始め。
(今日はこれでって、こっちが遮断しなければずっと見れるのに……)
高木さん達はその事を知らないのだけど……。
だけど、あえてそこで通信を切った。
「ねぇ、勝算あると思う?」
私は皆にたずねた。
「私を信じる者は救われるわ」
はい、ミリンは無視。
「やれば出来る子達じゃないかなぁ〜」
そうなのだろうか?
「勝てるわ!!」
レモンが勝利宣言をしている。
かなり自身ありそうだ。
「その根拠は?」
「占いに出てた」
……占ったのか!!
でも、それなら確実か。
「なら安心ね」
「でも……、それはノゾミも相手の事を調べたりして、転生者に伝えるのが吉とも出てるわね」
なんて具体的な占いなんだ。
「調べるってどうしたら?」
「あ〜、なんか調子悪くなってきた。占うとしても、体調の回復が必要みたい……」
フラフラと倒れそうな演技をしているのが分かる。
こっちをチラチラ見ているし。
「なにをすれば良いの?」
我慢だ。
「ショッピングでもしたら回復するわ」
うん、ただ買い物したいだけだなこれは……。
でも、今はレモンの占いが頼りだ。
私は買い物に付き合う事にした。
そして、何故か、全員で行く事になってしまった……。
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