第40話 四人パーティー結成
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「なんで今更担当女神がつくんだよ!!」
「そうだ!! そうだ!! 担当女神は俺達の駄目スキルじゃ魔王を倒せないとかなんとか言って、そうそうに諦めてたぜぇ」
確かにこの二人の能力だと諦めても仕方ないかも知れない。
でも、四人が集まればなんとかなるかもしれない。
「ちょっと、なんでこんな事になるのよ。占いでは自堕落な生活になるって出て……はっ!!」
なに今の間は、もうそんな事は知ってるんだけど。
「私はぁ〜、別に構わないけどぉ〜」
ナナさんはやってくれるみたいだ。
「レモン様、成功報酬は、最高級のお菓子とここでの生活ですよ」
いやいや、シロ。
そんなので、やる気になるわけ……。
「やってやるわよ!! 最高級のお菓子、そして自堕落な生活〜」
いや、自堕落な生活とは誰も言ってない。
「えっと、私は女神ノゾミです。皆さん、聞いてください。皆さんが集まれば魔王討伐も可能なはずです。それに、魔王を討伐出来れば、皆さんの願いが一つ叶えられます」
「えっ、願いが叶うんですか?」
「そうですよ高木さん」
他の三人もその事を聞いて雄叫びみないなものをあげている。
やっぱり願いが叶うのはデカい事なんだろう。
私だって願いが叶うなら、女神なんてやめて、冒険に出たいんだけど、それは叶わない願いなのだろうか?
女神にだって、願いを叶えてもらう権利くらいあると思うのに。
「いっちょ、魔王を倒そうぜぇ」
「そうだ、魔王なんて俺達が集まればちょろいなんだぜ」
「ですよね。個人の能力は悪くても、皆が集まれば怖くないですよ」
「だな。頑張っていこう」
正直、高木さんの魔法剣と身体能力100倍しか戦える能力じゃないのが不安だけど、田中さんの気配遮断で敵に見つからないように戦えるし、魔王達が目立った人物を狙うのなら、レベルが低く見せられる、平井さんのレベル変換は有効だと思う。それにもしもの場合は、元気君の危険感知で危ない場所を見破る事が出来る。
パーティーとしては悪くないと思う。
出来れば、もう一人くらい火力持ちが欲しいくらいだけど。
「私は麗しの女神ミリンです。皆さん、頑張ってください。女神ミリンの祝福が皆さんにあるよう祈っています」
……、またこの駄女神は美味しい所を持っていく。
「頑張ってぇ〜」
ナナさんも激励を飛ばす。
「とっとにかく頑張ってください。こちらも出来る限り協力します」
「はい」
四人がやる気になってくれて良かった。
「あの〜、女神様ってもう一人いないの?」
元気君が疑問に思っている。
「えっ? えっと、ミリンが激励を飛ばして、次にナナさん、そして、私……、レモンが何も言ってないのか」
私達はレモンを見た。
「なに? 何か言わないといけないの?」
「励ましの言葉くらいかけてあげて」
「……分かったわ、自堕落な生活の為に……、四人の転生者の方、私の自堕落な生活な為に頑張って」
はっきり言うな!!
そう突っ込みを入れようとした時。
バタ
レモンが倒れた。
犯人はシロだった。
レモンの上をシロが飛んでいる。
馬鹿な事を言ったから、気絶させられたのだ。
「はは、えっと、では今回はこれで……、頑張ってください」
そう言って、通信を切った。
とりあえず、あの世界の情報が少しでも欲しい所だ。
「レモン、また占いで何か分からない?」
なんでもかんでも占いに頼るのは良くないけど、あてがないのだから仕方ない。
「あ〜、お腹すいたな〜、喉もカラカラ」
「……分かった。好きなだけ飲み食いしていいから」
「オッケー、なら行くよ〜、次の道しるべを示し教えたまえ」
鏡に手をかざし唱えると、一人の女性が浮かんできた。
鎧姿で剣を持っている若い女性だ。
髪も長くて、女の私が見ても美人に見える。
姿からして騎士かな?
「この女性が鍵ね」
なら、探して貰わないと。
私はすぐに高木さんに連絡して、今の占いの事を話してから自室に戻った。
なんかいろいろあり疲れたから、もう寝たかったのだ。
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