第37話 占いの結果、そして……
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「へ〜、ここがノゾミの家なのか〜、へ〜」
何にか意味ありげな言葉に聞こえる。
「とっ、とりあえず中に……」
私は鏡の部屋にレモンを案内した。
「ここで占いをお願いします」
「分かったわ」
レモンは占いを始めようとしている。
「あの〜」
「なにかしら?」
「まだ内容を話してないんですけど……」
やっぱりこの女神はおかしい。
何も話してないのに占いしようとするし、さっきの家をみた時の言葉も怪しかった。
正直、嫌な予感しかしない。
「あっ、えっと、そうだったわね。私ったらどうしたのかしらね。ははは……」
うん、やっぱり怪しい。
でも、占ってもらわないと……。
「えっと、私が担当している世界の事で、他の転生者の人が何処にいるのか占って欲しいのだけど」
こんな事で本当に分かるのか不安だ。
「オッケー、じゃあ始めるよ」
レモンが鏡の前に座り手を前にかざした。
「次の道しるべを示し、映したまえ!!」
鏡に何かが映し出された。
「宿屋?」
映し出されたのは、宿屋アザミと書かれた宿だった。
「ここにいるの?」
「ここに転生者が二人いるね」
二人って……。
まさか、残りの二人がここにいるなんて。
宿屋なら、元気君が知っている可能性がある。
連絡して向ってもらおう。
「ふう」
レモンは一仕事終えた顔をしていた。
信じてなかったけど、場所が分かったから上出来だ。
「ありがとうございます」
「いえいえ、これからお世話になるんだから当然だよ」
んっ?
今、何か聞いたような?
「今なんて?」
聞き間違いかもしれないからもう一度。
「もう一度? なら、いえいえ、これからお世話になるんだから当然だよって言ったんだよ」
……聞き間違いじゃなかった。
「えっと、なんで?」
「言ったでしょ? 対価をもらうって」
確かに言ってたけど……。
それがレモンの面倒を見ろって事なの……。
嫌な予感が的中した。
「……もしかして、全部知ってたんじゃ?」
「ギク!! そんなわけないじゃない。別に占いでノゾミの家が豪邸とか、占いの内容を知ってたとか、ノゾミの家で居候すれば、自堕落な生活が送れるなんて知らなかったわよ」
……全部話してるし。
しかも、自堕落な生活って……。
すでにミリンと言う自堕落な駄女神がいるのに……。
でも、対価払うって言ってしまったし……。
「……分かった、シロ、部屋を用意してあげて……」
「分かりましたノゾミ様。それとレモン様、レモン様が望む自堕落な生活、出来ると良いですね?」
シロの顔が笑っている。
かなり怖かった。
これは、レモンには覚悟して貰うしかないな。
私は少しレモンに同情した。
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