第36話 占い女神レモン
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「えっと、エリア様に聞いた場所はこの辺りなはずだけど」
周りを見渡すが、ここは女神神界でも外れの方なので、森林が広がっているくらいで、他になにも見当たらない。
「ノゾミ様、あそこを見てください」
シロが指差した場所を見ると、大きい木に入口らしき物がある。
「あそこ?」
「そこしか考えられません。行くしかありません」
シロは入口まで飛んでいってしまった。
「こんな所に人が住んでるのかな? あの〜、誰かいますか〜」
シ〜ン
返事がない。
「あの〜、誰か〜」
「なに?」
いきなり人が現れた。
細身な身体で茶髪な女性が出てきた。
かなり美人だと思う。
「あっ、女神レモン様ですか?」
「……そうだけど、何?」
面倒くさそうに話してくる。
「私は女神ノゾミと言います。エリア様から聞いて、女神レモン様に占って欲しいと思い参りました」
「占い希望? ……ちょっと待って……」
そう言って中に入っていってしまった。
「ねぇシロ」
「なんでしょうか?」
「大丈夫なんだよね? エリア様も変わり者って言ってたし」
あの面倒くさそうな態度が気になっていた。
「エリア様を信じましょう」
何を信じれば良いんだろう?
エリア様は占いが得意な女神がいるとしか言っていない。
それから10分くらいたっただろうか?
やっとレモン様が戻ってきた。
「待たせしたわね。さっ、占いましょう」
(あれ? さっきまでと雰囲気が違う。好意的に感じるんだけど)
「あの〜、何かありました?」
「何もないない。でも、占う為にはその事に関係している場所が望ましいのよね。それと、占った後は対価を求める事になってるからそのつもりでね」
対価ってなんだろう?
でも、今は少しでも情報が欲しい所だ。
「分かりました。対価が何かは分かりませんが、私に払える物ならお支払いします」
「そう来なくっちゃ」
「じゃ、貴方の家に行きましょ」
「えっ? なんで家に?」
「さっき言ったでしょ、占いは占う事に関係がある場所が望ましいって」
確かに言ってたけど、まだ占いの内容を言ってないんだけど。
「あの、まだ何も言ってないですけど……」
その事をレモン様に伝えた。
「……あっ、そっ、そうだったわね。なんとかなく貴方の家が良いんじゃないかなって思ったのよ。占い師の感かしらね」
怪しい。
何か隠してる気がする。
「ノゾミ様、とりあえず占ってもらう事が優先では? あの世界では危険が、すぐそこに迫っているかも知れないのですよ」
確かに高難易度の世界で、高木さんや元気君の事を思うと仲間探しは急務だ。
「分かりました。家に行きましょう。そこで内容を話します」
私達は女神レモンを連れて家に向かった。
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