表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/199

第34話 魔王軍の力

本日更新分です。


宜しくお願い致します。


夢は大きく書籍化です。


感想や評価頂けたら励みになりますので宜しくお願い致します。

「僕がこの世界に来てすぐの事だったんだけど、別のお兄ちゃんがいろいろ教えてくれたんだ」


 そのお兄ちゃんってもしかして……。


「そのお兄ちゃんも転生者って言ってたよ。自分の力を何倍にも出来る凄い能力だって自慢してた。冒険者としても名を上げてたみたいだし」


 やっぱり転生者だったか。

 身体強化型のスキルの使い手だったみたいだ。

 漫画やアニメでは一般的なスキルだと思う。


「それで、お兄ちゃんと魔王を退治しようって話しになったの」


「そのお兄ちゃんはどうしたのですか?」

 

 この駄女神!!

 どうなったかは察しがつくでしょ!!

 聞きにくい事を聞かないでよ。


「……それは、魔王の四天王とか言うやつに……」


 やっぱり……。


「うっ……」


 ミリンは気がついてなかったのか。

 びっくりしていた。

 鈍感にも程がある。


「最初のうちはお兄ちゃんの能力と僕の危険感知で上手くいってたんだ。でも、何回目かの冒険で四天王が現れたんだ……。早くから危険感知が反応してたから、逃げようって言ったんだけど、お兄ちゃんが任せろって……」


 なるほど。

 先走ったわけか……。


「お兄ちゃんは四天王に倒されたけど、僕は危険感知を最大まで使って、必死に逃げて、街まで帰ってきたんだ。それからは冒険には行ってない」


 怖くなってしまったんだね。

 でも、こうなると冒険に連れて行くのは無理な気がする。


「元気君、そんな事があったなんて知らなかったよ。でも、この世界は魔王に脅かされているんだ。他にも仲間がいるみたいだし、もう少しだけ頑張ってみてはくれないだろうか?」


(おいおい、そんな説得方法で上手くなんていかないだろ)


「……僕も魔王は倒したいよ。でも……お兄ちゃん以外の転生者も分からないし……僕なんて危険を知らせるだけしか出来ないし……」


「何を言うのです、危険が分かるのは素晴らしい力ですよ。遠藤元気、あなたは自分の能力を信じるのです。四天王から逃げれた事も立派な功績ですよ」


 ミリンが真面目な事を言ってる。

 明日は台風か?

 もしくは、大地震か?

 いや、ここは女神神界なのだから、女神と対立している者の侵略とかか?

 とにかく良くない事がおこるんじゃないか?


「そんな能力があれば、恐ろしいババアから逃げる事も容易なのですよ」


 前言撤回。

 ミリンらしい考え方だった。


「良く分からないけど、ミリン様、僕もう一度だけやってみます」


 元気君はやる気になってくれたけど、なんかスッキリしないような。


「この女神ミリンがついているので、魔王討伐は約束されたようなものです」


「はい。頑張ります」


 うん、この態度に納得していないのだ。

 まぁ、それは後にして。


「高木さん、元気君と力を合わせてお願いします。他の転生者の方も早く見つかる事を祈っています」


「はい。ノゾミ様の為に頑張ります」


 この後、少しして今日の仕事を終えた。


「ねぇ、シロ。なんで途中から私の声が元気君にとどいたのか分かる?」


 不思議な現象だったから気になっていたのだ。


「あれは、担当女神がいなかったせいです。担当女神がつけば、話しが出来ますよ」


 そうだったのか。

 だから、ミリンが担当女神になった時に声が届いたのか。


 私はミリンの方をみた。

 

「一仕事終えたし、ゴロゴロして、お菓子とジュースにしましょ」


 って、この駄女神ミリンは、終わってすぐにこれか!!

 

「ミリン様!! ミリン様は先程の元気様のお仲間がどうなっているのか気が付かなかったのですか?」


 シロが怒っている。


「あ〜、あれはビックリだよね〜、ノゾミも気が付かなかったでしょ」


「いや、あの流れはどうみてもそうでしょ?」


「えっ? じゃあ、気がついてなかったのは私だけ?」


 私とシロは頷いた。


「……まっ、過ぎた事は気にしない。さっ、お菓子にしよう」


 ミリンが部屋を出ようとした時。


「ミリン様!! 二人でじっくりお話しましょう!!」


 シロがミリンを連れて行ってしまった。


「助けてノゾミ〜」


 廊下の奥から助けを求める声がする。

 でも、私は気にせず事自室に戻ったのであった。 

 



お読み頂き、ありがとうございます。


この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして頂けたら嬉しいです。



よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ