第30話 カラドリスについて
本日更新分です。
宜しくお願い致します。
「ただいま〜」
家に帰ってきた私達。
「皆様、早速ですがリビングにお集まりください」
シロが皆をリビングに集まるように言っている。
新しい世界についてだろうか?
「分かった。ほら、ミリンも行くよ」
ミリンはエリア様のお説教が応えたのか、思考放棄状態になっていた。
「しっかり歩いてよ〜、ナナさんそっちもって」
ナナさんと両側から支えてリビングに連れて行く。
途中、ナナさんが不気味に笑っていたのが怖かったけど……。
「皆さん揃いましたね。では、特級女神エリア様よりいただきました手紙を読ませていただきます」
手紙?
あっ、確かにエリア様から貰っていた。
「手紙にはこれまでに判明しているカラドリスの情報が書いてありました」
シロは丁寧に説明してくれた。
それで分かった事は。
カラドリスの世界には魔王以外にも四天王と呼ばれる強敵がいる事。
今まで十人以上の女神が放棄した事。
残っている転生者は把握されている限りでは、二人との事。
他の転生者は四天王の一人に倒されてる事。
転生者は単独で倒されてる事。
王国は残っている事。
魔王は強い者がいる時は四天王を向かわせるが、普段は配下の者だけで進軍して遊んでいるらしい事。
それでも、もって数年との事。
「えっと、無理じゃないかな?」
「私もそう思います。ですが、エリア様はノゾミ様に賭けておられます」
「それなんだけど、なんで私?」
「それは、この駄女神の担当世界を救った功績です」
そんなに駄目なんだ、この二人は……。
まぁ、分かっているけど。
「ん〜、とりあえずやってみますか、えっと、前みたいに転生者を引き合わせて作戦を立てれば良いかな?」
転生者がどんな人なのか、能力はなんなのかにもよるけど、まずは残っている転生者を見つけなければ。
「あっ、でも担当女神じゃないとコンタクト取れないんじゃ?」
「あっ、それはエリア様のおかげで、見つけ出せればノゾミ様、ミリン様、ナナ様の誰でもコンタクトは可能になるようにしてもらっています」
いつの間に……。
「でも、見つけるって、どうしたら」
「その事ですが、もうすぐ死者の方がやってきますよ」
次の転生者か……。
今回は世界が世界にだけ、しっかり説明して納得してくれたら行ってもらおう。
そうしないといけない世界なので。
私は仕事場に向かう事にした。
「あっ、その前にノゾミ様」
「なに?」
「仕事用の服に着替えてください」
そう言えば普段着だった。
ナナさんをシロに見張っていてもらい、着替えてから、仕事場に向かった私だった。
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