第27話 女神会議
本日更新分です。
宜しくお願い致します。
これで一章(アリスアリス編)は終了になります。
この先も女神ノゾミの女神人生をお楽しみください。
二章開始は28日水曜日からになります。
暫くお待ち下さい。
「全員揃いましたか?」
特級女神エリアが会議室に何人かの女神を集めていた。
「一級女神リポおります」
「二級女神レブルもおります」
「三級女神オロン到着してますですわ」
「四級女神モエナいるよ〜」
「こりゃモエナ、エリア様の前でなんという言葉遣いじゃ、あっ、失礼しました。五級女神チヨおりますじゃ」
特級女神エリアを筆頭に、一から五級までの女神が揃っていた。
「良く集まってくださいました。今日集まってもらったのは、アルスアリスの件です」
「アルスアリス? それは確か、問題女神のナナと、落ちこぼれ女神のミリンが担当してい世界ですね」
一級女神であるリポが答えた。
「おお、あの問題女神の二人が担当していた世界か」
問題女神担当の世界として、認知されていた。
「はい、その世界です」
「その問題世界がどうされましたか?」
「先日救われました」
エリア様の言葉に一から五級の全ての女神に動揺が走ってた。
「ありえないですわ!! あの問題女神が救えるとは思えませんですわ」
三級女神オロンが意見した。
「そうですじゃ、あの二人は特に何もしていなかったはずじゃ」
五級女神チヨもありえないと言う。
「それを最初から説明致します」
特級女神であるエリアは一から説明し始めた。
ミリンの元に一人の女性が来た事。
その者が、新しい新人女神になった事。
ミリンが女神補佐になった事。
新人女神ノゾミの実績等、全て話した。
「……なるほど。全てが、その新人女神のおかげと言う事か……」
「しかし、前の女神達が送り込んだ転生者も使うとはな……」
「エリア様、アルスアリスが救われた理由は分かりました。しかし、それだでは、我々を集めたりはしませんですね」
二級女神のレブルはエリアに問いかけた。
「流石レブルですね。そうです、それだけではありません。今回、アルスアリスを救った女神ノゾミは、女神規定に則り十級女神から九級女神に昇格するわけですが、女神ノゾミが次に担当する世界の意見を聞きたいのです」
エリアは女神達に問いかけた。
「なるほどですじゃ、しかし世界は無数にありますじゃ、九級であるなら、低レベルの世界になるのが通常ではないですじゃ?」
「女神チヨ、それはその通りなのですが、私の考えを申しても宜しいですか?」
エリアの言葉を遮るなんて事は出来ない。
全員は頷く。
「ありがとうございます。私はカラドリスの世界を任命しようと思うのです」
ガタ!!
「エリア様!! 正気ですか? カラドリスの世界は低レベルではなく、数少ない超高レベルの世界ですよ。あの世界を担当した女神は全員リタイア、転生された者も半数以上は倒れております」
どの女神も同意見みたいだ。
「それは分かっております。ですが、あの問題女神の二人の世界を救った功績に賭けてみたくなったのです。どうでしょうか? 一人でも反対なら、通常何度の世界にしますが……」
暫く沈黙が続いた。
「うちはエリア様に賛成かな〜、だって、あの問題女神をまとめたのは凄い事だしねぇ〜」
最初に口を開いたのはモエナだった。
「そうじゃな、ダメで元々か……」
チヨも賛成した。
「二人がそう言うなら……」
他の女神もしぶしぶ同意してくれた。
「ありがとうございます。新人女神を高難易度の世界を任せるのですから、出来る限りのフォローはします」
「すべてはエリア様のお言葉のままに」
こうして、女神会議は終わったのだった。
そして、その事をまだノゾミは知らなかった……。
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