第197話 突入
休載していて申し訳ございません。
まだ暫く休載します。
毎日連載再開予定は新年1月1日よりになります。
ストックを作ってますので、もう暫くお待ち下さい。
「なんで私達が行かないといけないのよ!! 私は女神補佐なのよ!! ババ……いや、エリア様が自ら降格させて程の駄目女神なのよ」
(うわぁ〜、行きたくないから心にもない事言ってるよ。いつもは、自信満々に美の女神だのなんだの言ってるのに……)
「私もぉ〜、無理ですぅ〜。私は〜、ほらぁ〜、トロいからぁ〜、足手まといになりますぅ〜」
(いやいや、言うほどトロくないから。それに普通に魔法使ってるでしょ)
ツッコミが追いつかなくなりそうだ。
それにこの流れだと……。
「私の自堕落な生活はどうしてくれんのよ!! 前の世界の報酬があるでしょ」
その言葉に2人が反応してしまった。
「そうだ!! 世界を救った報酬があるんだ!! 私達に楽させろババア」
(あ〜あ、言い切っちゃったよ)
「神界行き反対ですぅ〜」
まぁ、予報通りなんだけど、3人は反対するよね。
「えっと、私で良ければ、エリア様やノゾミ様のお手伝いをさせていただきます」
「私も、怖いけど、お姉ちゃんと一緒に行きます」
紀子さんとアンリちゃんは来てくれるようだ。
本当に良い子達だ、
「もちろん、私も行きますよ。私の仕事はノゾミ様のサポートですからね」
「シロ……」
ありがたい言葉だ。
「さて、後は貴方達ですか……、確かに貴方達には、前回の世界を救った報酬があります。ですが、もし、女神神界が神界に征服されてしまったら、どうなると思いますか?」
(どうなるんだろう?)
想像が出来ない。
「そもそも、女神神界は女性女神のみの世界、そして、神界は男の神ばかりの世界です。そんな奴らがこの女神神界を支配したなら、私達女神は奴隷として扱われるかもしれませんね」
「そっ、そんな……」
大変な事だ。
それは、考えたくない結末だ。
絶対になんとかしないと。
「ちょっと、なにグズグズしてんの? 早くしないといけないでしょ!! この麗しの女神ミリン様が全力出すのよ。さっさと来なさい!!」
「早く行きわよぉ〜!! 私の全力をぉ〜、見せる時が来たのよぉ〜」
「私の占いの力で楽勝よ!! 神達の好きにはさせないわよ!!」
(うわぁ〜、奴隷て単語を聞いただけで、3人のやる気スイッチが入ったみたいだ)
「……結果オーライですね。では、行きましょう!! 目指すは神界です」
「それで、神界にはどうやって行くんですか?」
「それなんですが、転送は危険すぎるのでありえません。なので、大昔に使ったと言われている、神々の隠し通路を使います」
「神々の隠し通路?」
なんだろう?
「まだ転送手段がなかった頃は、この女神神界と神界も交流があったそうです。その頃の移動手段としての通路があるのです。ですが、今は封印され、一部の者しか知らない通路になってるので、隠し通路なのです」
「なるほど」
(いやいや、なにがなるほどだ。全然意味がわからないわよ)
頭の中でツッコミを入れるしか出来ない。
相手がエリア様だからね……。
「さて、女神神界の町外れに向かいます。そこに、隠し通路があります。ですが、相手も同じ事を考えるはず。なので、隠し通路争奪戦になる可能性がある事は覚悟してください」
「「「「「「はい!!」」」」」」
全員の声が一致した。
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