第196話 事態は動く
本日更新分です。
宜しくお願い致します。
漫画が大好きなので、夢は大きく書籍化です。
感想や評価頂けたら励みになりますので宜しくお願い致します。
「とっ、とりあえずなんとかなったから良いけど、そんな剣何処で手に入れたの?」
剣なんて何処にも落ちてなかったと思うけど。
「ああ、ノゾミ様が走り去った時にあった、ガイコツさんが持ってましたよ」
(あのガイコツの所かぁ〜、って、紀子さんはあのガイコツから剣を拾ったって、あれを触ったの? 凄すぎる……)
私は紀子さんを尊敬した。
「あの〜、話も良いのですが、早く戻りますよ。ミリン様達も回収しないと行けませんし」
シロはそう言って戻っていった。
まぁ、ミリン達をあのままってわけにはいかないし、こんな場所に長くいるなんてもっとないし。
私達は気絶しているミリン達を叩き起こして、地上のホテルに戻った。
「うぁ〜」
「大変だ〜」
「これからどうなるのよ〜」
なんだろう?
ホテルが混乱状態になっている。
「あの〜、いったい何が?」
「ん? ああ、これはノゾミ様」
声をかけたのはダンジョン探索をして欲しいと言われた従業員さんだった。
「とりあえず、地下にいた堕天使みたいなのは倒しましたけど……」
「堕天使がいたのですか!! あっ、いや、そんな事より大変なのです。なんでも、神界から宣戦布告されたらしいのです」
神界?
確か、男の神様達の世界だっけ?
「神界ですって!! あんな汚らわしい男達なんて、この麗しの女神ミリン様が退治してやるわよ!!」
「私もぉ〜、やるわぁ〜」
「私だって、やってやるわよ!!」
なんでこの3人はこんな事態なのに慌てないのだろう?
しかも、やる気に満ち溢れてるし。
「あら、そんなにやる気なら、手伝ってもらいましょうか?」
この声は……。
振り向くと、そこには女神エリア様が居た。
「あっ、ババ……エリア様、私達に任せて頂戴、その代わり終わったら手紙の件は頼むんだから」
手紙?
そういえば、ダンジョンに入る前に手紙をもらってたみたいだけど……。
「えっと、その手紙って……」
「分かってますよ。まぁ、今はババ呼ばわりは後にしますがね」
あっ、そこはしっかり覚えてるんだ。
流石はエリア様だ。
「それでは、女神ノゾミ、女神補佐ミリン、女神ナナ、女神レモン、女神補佐ノリコ、女神補佐アンリ、お世話妖精シロ、そしてこの私、女神エリアはこれより、神界に乗り込みます!!」
「えっ、このメンバーでですか?」
驚きを通り越して素の反応になってしまった。
「決定事項です」
「あの〜、他の戦力は?」
「後から編成した者達が駆けつけますが、準備に時間がかかります」
それからもいろいろ聞いてみたが、どうやら、最初は私達だけで神界に戦いを挑むようだ。
ようは鉄砲玉って事だよね……。
冒険はしたかったけど、これはちょっと……。
って思いたかったけど、エリア様は見逃してはくれなかった。
お読み頂き、ありがとうございます。
この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして頂けたら嬉しいです。
よろしくお願いします!




