第194話 VS巨大クマ2
久しぶりの更新です。
なかなか書けなくて申し訳ございません。
徐々に復帰していきますので宜しくお願い致します。
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「もうこうなったら最後の手段しかない、レモン!!」
私が思い付く最後の攻撃手段だ。
その内容をレモンに伝える。
「……はっ? マジで?」
レモンは目をパリクリさせている。
でも、当然の事だろう。
それほど、無謀な作戦なのだから。
「もうこれしかないの。成功したら、なんでも好きな物を一つ買って良いから」
物で釣るのは卑怯だと思うけど、緊急事態だから仕方ない。
巨大グマも、ナナさんを吹き飛ばしてから方向展開して、こっちに向かってこようとしている。
もう時間はない。
「……分かったわよ!!」
レモンは覚悟を決めてくれたようだ。
「ありがとう!!」
「なら、後は頼んだわよ!! 身体強化全開!!」
そう言って、レモンは巨大クマに向かって走っていった。
「アンリちゃん、レモンの手足に雷の補助魔法を!!」
これで微弱だけど、レモンの攻撃に雷属性がつく。
「シロ、全力でレモンに補助魔法を!!」
シロに、レモンの魔力等を底上げしてもらう。
最後に。
「連続オーバーヒール!!」
これが私が思い付く最後の手段。
レモンに補助系を集中させ、私の連続ヒールでダメージを受けた瞬間に回復させる、オーバーヒール作戦。
つまり、回復するから、なんとか頑張って作戦とも言う。
(うん、作戦でもなんでもない)
「うわぁぁぁ!!」
レモンは必死に動きまくり、攻撃を与えていく。
巨大クマもレモンに攻撃を仕掛けているが、ダメージを受けた直後に回復するので致命傷はない。
もっとも、今以上の力で攻撃されるとヤバいかもだけど。
「ぐぅぅぅぅ」
巨大クマの攻撃が止んだ。
「今だ!! レモン、全力の一撃を!!」
「分かってるわよ!! 超超超衝撃拳!!」
バフをかけまくっているレモンの衝撃拳はクマを一撃で吹き飛ばした。
(良かった、巨大クマの最後の一撃とかなくて)
さっき思った事がフラグになるって事もあるから気をつけないと。
しかし、なにはともあれ、巨大クマを倒せた。
「……もうダメ……」
バタッ!!
レモンが倒れ込んでしまった。
「えっ?」
巨大クマは倒せたけど、ミリン、ナナさん、レモンが戦闘不能。
私達も紀子さん以外は魔力はほぼゼロに近い。
「ぎゃぉぉぉぉぉん!!」
謎の鳴き声がまた聞こえた。
しかも、かなり近い。
つまり、この状況で、この謎の鳴き声の主と戦わないといけないかもしれないって事?
冗談ならやめてよ……。
でも、行くしかないのだけど……。
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