第189話 気になる手紙
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「んっん〜ん……」
なんか寝苦しいような……。
「って!! そうだった!!」
私はナナさんを振り払ってベットから飛び起きた。
抜け出そうとしてたけど、ベットがふかふか過ぎて寝ちゃったんだ。
幸いな事にナナさんも熟睡してたみたいで、何事もなかったのが良かった。
(って、まだ寝てるし……)
起こすのは悪いから、そのまま寝かせとこう。
私は自室に逃げるように入った。
「やっとゆっくり出来る〜」
コンコン
(って思ったのに、誰?)
「はい、誰ですか?」
「ノゾミ様、大変です」
「その声はシロ?」
私は部屋の扉を開けた。
「ノゾミ様、大変です」
「いや、それはさっきも聴いたけど?」
シロが取り乱すなんて珍しい。
一体何があったんだろう?
今は休暇中だから担当もないはずだし。
「先ほど、従業員様から連絡が入りまして、昨夜私達が入った温泉の奥から恐ろしい叫び声が聴こえたそうなんです」
恐ろしい叫び声?
なんだろう?
「詳しく聴いてみると、あの温泉の奥にはダンジョンがあるみたいなんです。何故ダンジョンがあるかは分かりませんが、温泉と一緒封印されていたらしいのです」
うん、本当になんでダンジョンがあるのか理解不能だ。
「それで?」
なんとなくこの先の展開が分かるけど聞いてみないといけない。
「そのダンジョンの調査を依頼されました」
やっぱり。
でも、ダンジョン探索。
やっと私の時代が来た〜!!
「ですが……、ダンジョンに入る為の条件がありまして……」
「条件?」
なんだろう?
でも、冒険が出来るなら、ちょっとくらいの条件なら飲もうじゃないか。
「はい、内容は私達全員でのダンジョン探索です」
「……え? 私達全員? つまり、ご褒美中のあの三人も?」
「……はい」
帰ってきたばかりで、あの三人を説得するなんて無理。
ナナさんは、私を犠牲にすればいけるかもしれないけど、冗談じゃない。
「あの三人は今回は免除ってわけにはいかないの?」
ご褒美なんだから行かなくても。
「あの三人は、世界を救った女神として知れ渡ってしまっています。だから、どうしてもと頼まれてしまったのです」
「うぅ……、余計な名声が……」
「ちょっと、ササッと行くわよ!!」
「そうねぇ〜、行きましょう〜」
「面倒くさいけど、行くしかないわね」
えっ?
この声は?
振り返ると三人が立っていた。
「えっ、なんで?」
なんでやる気満々なの?
って、それぞれの手に持っている手紙みたいなのはなに?
「皆の為よ、女神ミリンの名にかけて、温泉を救ってみせる」
いやいや、ミリンはそんなキャラじゃないでしょ。
持っている手紙が凄く気になるけど、後は則子さんとアンリちゃんを呼んで、ダンジョンに行くだけだ。
私の華麗なるダンジョン攻略を見せる時だ。
そんな時ではないのだけど、胸が期待で、ドキドキしてきたのだった。
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