第188話 夜
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「さてぇ〜、後は部屋に戻ってぇ〜、寝るだけよねぇ〜」
やっと一日目が終わるのか。
早く部屋に戻ってゆっくりしたい。
「それじゃぁ〜、アンリちゃん〜、則子さん〜、シロ〜、おやすみぃ〜」
ん?
私の名前は?
「ナナさん、私は?」
「ノゾミちゃんはぁ〜、添い寝してぇ〜」
ん?
聴き間違いかな?
今、添い寝って聴こえたような?
自分の部屋があるのにまさかね……。
「えっと、もう一度言ってもらえますか?」
私は勘違いを期待して聞き直した。
「添い寝よぉ〜」
(うわぁ〜!! 聴き間違いじゃなかった!!)
そして助けを求めようにも、他の皆は自室に戻ってしまったし……。
「あの部屋があるんだから、一人で寝たほうが楽なのでは?」
「ノゾミちゃんをぉ〜、好きにするのがぁ〜、報酬よねぇ〜」
(うう……、なんでこんな事に……、しかも私だけ……)
確かに、ナナさんの願いに私の名前はあったけど、可愛い女の子っていうのも言ってたのに……。
「さぁ〜、早くぅ〜」
ナナさんが呼んでいる。
もはや、ナナさんの部屋が地獄の入り口にしか見えない。
重い足を動かし、なんとかナナさんの部屋に入った。
ナナさんは私の手を掴み、ベットまで誘導された。
もう覚悟を決めるしかないのか?
「それじゃぁ〜、私がぁ〜、寝るまでぇ〜、横で寝ていてねぇ〜」
あっ、寝るまでで良いんだ。
その後は部屋でのんびり出来るのか。
なら、しばらくの辛抱だ。
「分かりました」
私はナナさんの横で寝転んだ。
(あっ、ふかふか……これはヤバいかも……)
想像していたよりもベットがふかふかだ。
寝転んだばかりなのに、もう眠気が来てしまった。
「ノゾミちゃぁん〜」
ナナさんが横から抱き締めてきた。
「ちょっ、抱き枕じゃないんですから、やめてください!! って、もう寝てる!!」
ナナさんは既に眠っていた。
(よし、ならナナさんを振りほどいて部屋に戻ろう)
さっきの突っ込みで少しは目が覚めた気がしたので、ナナさんの腕を振り払おうと手を動かした。
しかし、大勢が悪いのか、うまくいかない。
(あっ、また眠気が……)
ナナさんを振り払おうとしていたら、睡魔が襲ってきた。
このふかふかのベットは危険だ。
(あっ、ダメ……意識が……)
私はそこで眠りについてしまった……。
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