第183話 お疲れ様会
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料理が運ばれてきた。
見たことのない豪華な料理から、舟盛りや高級肉、珍魚等がある。
七人で食べ切れる量ではない気がする程運ばれてきた。
「なにこれ……」
その豪華さに圧倒されてしまった。
「これは私達に対しての労いの料理なのよ!!」
何故かミリンが言い放った。
そんなわけ……いや、あるのか?
「はい、左様でございます。こちらはエリア様より特別にもてなすように言われて手配した次第でございます」
そうだったのか。
その労いの料理を私達も食べられるなんて凄い事だ。
「ノゾミ達は、私達に感謝しながら食べなさいよね」
「そうよ!! どれだけ大変だったか分かってるの?」
いや、それは分かるけど……。
こっちだって、冒険したかったんだから。
「そうねぇ〜、ノゾミちゃんからぁ〜、食べさせてぇ〜、貰おうかしらぁ〜」
ちょっ、とんでもない事を言ったよ。
しかも、ノリコさんやアンリちゃんでなく、私指名?
「分かりました、ナナ様」
もうヤケクソだ。
一ヶ月の我慢だと心に言い聞かせるしかない。
「あっ、良いな〜、私も自分で食べるの面倒いから、ノリコさん食べさせて〜」
レモンまで便乗してこないで!!
「分かりましたレモン様」
ちょっ、そんな良いですよ見たいな顔していかないでよ。
嫌々やってる私が悪いみたいに思えるじゃない。
しかし、レモンは一口食べさせて貰った後、やはり自分で食べると言い出した。
顔がちょっと赤くなっていたから、恥ずかしかったんだと思う。
でも……。
「ノゾミちゃん〜、次はぁ〜」
ナナさんは止める気配がない。
この人は……。
「よくやるわね、まっ、私はこの豪華な料理を堪能してやるわね。なんせ、世界を救った英雄で全知全能な美少女女神ミリン様ですから!!」
確かに世界を救ってくれたけど……。
ミリンとレモンは放置しとけば良いので害はないけど、ナナさんが……。
ナナさんの願いだけキャンセル出来ないのかな?
例えば、Bボタンでキャンセルとか……。
って、ゲームじゃないんだから出来ないよね……。
「手がぁ〜、止まってるわよぉ〜」
「あっ、すみません」
言葉遣いも気をつけないといけないし、もう大変。
「あぁ〜、この後はぁ〜、皆でお風呂に行きましょ〜」
皆でお風呂ですって!!
前の女神温泉の時も大変だったのに……、正直断りたい、でも断れないんだろうな……。
これは三人の世界を救った褒美なんだから……。
とりあえず、自分の身は自分で守れって事を頭に入れておこう。
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