第181話 その頃のミリン
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「なんなのこの部屋は〜!!」
ミリンは部屋に案内されると共に叫んだ。
それはミリンが見た事がない超がつくほどの豪華な部屋だったからだ。
見るからに高そうな、ソファやカーペット。
家具も全て高級品だ。
さらに……。
「この何処かのお姫様が使うようなベットとか、これ使って良いって事だよね」
物語の中のお姫様が寝てるようなベットだ。
「とう!!」
ベットにダイブしてみた。
布団に触れた瞬間、まるで母の手の中にいるような感覚に包まれた。
柔らかい布団で熟睡出来そう。
「って、あの隅の大きい棚になにが入ってるのか気になる……」
一通りの家具は見てわかるけど、何故か隅に大きい棚があるのだ。
部屋の装飾とあってないんだよね。
「よし、開けてみよ!!」
私はベットから起き上がり、棚に手をかけた。
【ピンポーン】
その時、部屋のベルが鳴った。
誰か来たようだ。
まだ棚を開けてないのに……。
「なんですか〜」
嫌々ドアを開けた。
「ルームサービスです。女神エリア様よりご依頼ありました、高級菓子セットになります」
「ババアからの依頼?」
「ババア?」
ルームサービスに来た人の顔が曇った。
(あっ、ヤバ……、ついいつのも癖が……)
「あっ、えっと、エリア様から?」
「はい、お運びしても?」
「宜しくお願いします」
高級菓子セット、そう言われた物はテーブルに次々と置かれていく。
「これで本日の分は以上となります。また、こちらをお泊まりの間は毎日続けるようにと聞いております」
毎日!!
こんなお菓子が毎日食べられるですって!!
「毎日このお菓子なんですか?」
大丈夫な事なので聞こう。
「ああ、安心してください!毎日レパートリーは変わりますよ」
良かった、毎日同じだと飽きてしまうから。
しかし、あのババアも気が利くな。
世界を救った褒美だとうけど、こんな見た事ないお菓子を用意するなんて。
「うん、流石はババアだ」
「ババア?」
(げっ!! そうだった、まだ居たんだった)
あまりの高級菓子の山に我を忘れていた。
「いえ、エリア様に感謝しながらいただきます、おほほ」
「そうですか、では私はこれで……、あっ、そこの棚の中にドリンクバーをご用意してありますのでご利用ください」
「はい、ご苦労さまでした〜」
バタ
「ふう〜、あ〜焦った。って、棚の中にドリンクバー!!」
理解出来ない。
棚を開けてみると確かにドリンクバーがあった。
部屋に全く合っていない。
つまり、これは、私が泊まるから急遽棚に入れて運んだって事かな?
まぁ、何にしても、こんな高級なお菓子が食べられて、ドリンクバーまで付いてるなんて。
ババアに感謝するかな?
少しだけね。
感謝より恨みの方が大きい気がするけどね。
「さて、どれから食べようかな?」
たくさんあるお菓子のどれから食べるか、それが今の悩みだ。
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