第180話 エスカレート
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一時間のマッサージかなんとか終わった。
「えっとぉ〜、次はぁ〜」
「まだなにかあるんですか?」
あっ、つい本音が口に出てしまった。
「ノゾミちゃんがぁ〜、そんな事言うのねぇ〜、私達はぁ〜、あの過酷な世界をぉ〜、歩いて回ってぇ〜、世界を救ったと言うのにぃ〜」
うっ、それを言われたら……。
「はい、分かりました。次は何致しましょう」
もう一ヶ月耐え抜いて見せるわ!!
謎の力が目を覚ました感覚だ。
これをヤケクソと言うのだろう。
「それじゃあぁ〜、そこで動かないで立っていてぇ〜」
動かないで立ってるだけ?
それなら簡単だけど。
「それじゃあ記念撮影するわよぉ〜」
いつの間にか、一眼レフクラスのカメラを手に持っているナナさん。
なんだ、立ってるだけって記念撮影するからか。
てか、なんで私達だけ?
ナナさんは入らないの?
「はぁ、はぁ、はぁ」
って、怖いんですけど。
「あの〜、それは普通のカメラですよね?」
えっ、ナナさんが持ってるカメラだ。
信用出来ない。
その証拠があのナナさんの反応だ。
「普通よぉ〜」
「見せてくれませんか?」
この目で確かめるしかない。
「ダメよぉ〜、主人の命令に逆らわないのよぉ〜」
これは完全になにかあるだろ。
「良いから見せてください!!」
私はカメラを奪い取りにナナさんに近づいた。
透しカメラとかだったら、たまったものではないからだ。
「世界を救った私達にぃ〜、していい事なのかしらぁ〜、シクシクぅ〜」
この〜、それを言われると何も出来なくなるって分かっててやってるな。
よし、こうなったら、一ヶ月たったら家探ししてでも見つけてやる。
そして、確認して、ヤバいものだったら処分よ。
「さぁ〜、ポーズをとってぇ〜」
ナナさんは三人の集合写真を撮った後、則子さんとアンリちゃんを部屋の外に一旦出したのだった。
「あの〜、なんで私だけ?」
私だけ残された理由が気になる。
「これからぁ〜、ノゾミちゃんのぉ〜、撮影会よぉ〜、後の二人もぉ〜、勿論撮影するわぁ〜」
(なんか、グラビア撮影の予感しかしないんですけど……)
私の嫌な予感は的中した。
ナナさんから要求されたポーズは完全にグラビアのそれだった。
普通なのから、かなり際どいポーズまでとらされ、500枚くらい撮影したのだった。
その後、一度退室し、次の則子さんを部屋に入れた。
勿論、このグラビア写真も、一ヶ月後には探し出して処分決定だ。
そう心に誓ったのだった。
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