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第178話 メイド

本日更新分です。


宜しくお願い致します。


漫画が大好きなので、夢は大きく書籍化です。


感想や評価頂けたら励みになりますので宜しくお願い致します。

 部屋に着いてすぐにナナさんからのベルが鳴った。

 重い足でナナさんの部屋に通じる内ドアを開くと、すでに則子さんとアンリちゃんがいた。

 って、則子さんは内ドアあるから分かるけど、アンリちゃんの部屋は少し離れているはずなのに、早すぎない?

 まぁ、私がゆっくり来ただけか……。


「あの〜、来ましたけど、なんですか?」


 恐る恐る聞いてみた。


「はいそこぉ〜、言葉遣いからよぉ〜」


 指摘が入ってしまった。


「まぁ〜、これから気をつけてぇ〜」


「かしこまりました」


(うう、なんで私がこんな目に……)


 泣きそうになる。


「それで、どのような御用でしょうか?」


「あぁ〜、それはぁ〜、これよぉ〜」


 ナナさんは何処から持ってきたか分からない、メイド服を数十数着出してきた。

 出してきたメイド服は、全てデザインが違っている。

 ナナさんのこだわりなのかな?


(あっ、このピンクのメイド服なんか可愛い……って、違う違う)


「えっと、これは……」


 分かってるけど聞かないといけない。

 もしかしたら、違うかも知れないし……。

 ってか、違っていてください。


「これはぁ〜、ノゾミちゃんとぉ〜、ノリコさんとぉ〜、アンリちゃんがぁ〜着る服なのよぉ〜」


(やっぱり〜!!)


 予想通り。


「えっと、拒否権は?」


「ないわぁ〜、一ヶ月この服でぇ〜、お世話をしてもらうわぁ〜」


(ううっ、なんで一ヶ月も……)


 もうこうなったらヤケだ。

 とりあえず可愛いやつを選ぼう。

 さっき見たピンクのメイド服にしようかな?

 

「あれ? さっきまでここにあったメイド服は?」

 

 あった場所になくなっている。


「わぁ〜、アンリちゃんよく似合うねぇ〜」


「ありがとうノリコお姉ちゃん」


 なに!!

 気が付かないうちに、目をつけていたメイド服を取って、その上で、今まで呼んでなかったお姉ちゃん呼びって!!

 なんて、恐ろしい娘!!

 

「アンリちゃん!! 立場ってものがあるから、則子さんでしょ」

 

 決して羨ましいわけじゃない。

 

「え〜、良いでしょ〜、ノゾミお姉ちゃんにナナお姉ちゃん!!」


 ズキューン!!


 何かが、撃ち抜かれる音が聴こえた。


「わっ、私が間違ってました!! お姉ちゃんでお願いします」


「私もぉ〜、ナナお姉ちゃんでぇ〜、良いのぉ〜!! アンリちゃんはぁ〜、そのお洋服を着てぇ〜、私と一緒にぃ〜、いましょうねぇ〜」


 って、いけない!!

 あまりの事に、理性が飛んでしまった。

 とりあえず、この服で良いか。

 

「じゃあ、着替えていますね」


「待ってぇ〜」


 ナナさんに呼び止められた。


「着替える所はここよぉ〜」


「はっ? はぁ〜!!」


 ナナさんからとんでもない爆弾発言が飛び出したのだった。


お読み頂き、ありがとうございます。


この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして頂けたら嬉しいです。



よろしくお願いします!

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