第168話 再戦のニュムペー3
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ニュムペーの魔法の効果が切れたのか、大鏡に様子が映り始めた。
そこには、倒れている三人の姿があった。
「ミリン、ナナさん、レモン!!」
なんとか立ち上がろうとしているみたいだ。
「ヒール!!」
今回は回数を気にしなくても良いはずだから回復をしまくっても問題ないはずだ。
私のヒールでも動けるようにはなったみたいで、すぐにニュムペーとの距離をとった三人。
しかし、何が起こったのだろう?
「ここで、安全地帯から見ている雑魚女神さんにご説明しますかね、まぁ、簡単な話なんですが、矢が来る前に暗闇を移動して、その矢を雑魚女神達が受けるように動いただけなんですよ」
つまり、暗闇を利用されたと言う事か。
そんなに頭良さそうとは思えないけど……。
「まだまだ行きますよ〜、ダークエリア!!」
また黒い霧が辺りを覆う。
「皆、気をつけて!!」
「二人共、私の所に」
レモンが二人を呼んでいるようだ。
(そうか、堕落の盾の効果で身を守るのか)
その後すぐに何かが当たる音だけが暫く続いた。
「はぁはぁ、なんなんですかね、その鬱陶しい盾は?」
どうやら、ニュムペーの攻撃を全部防いだようだ。
「今よ!! ミリン、ナナさん!! 特大魔法をニュムペーに!!」
私の合図で魔法を唱え始めた二人。
「神聖なる炎よ、蒼き炎と成りて、女神の裁きを与えよ、ブルーフレアバースト!!」
「神聖なる水よぉ〜、清き聖なる水になりてぇ〜、女神の裁きを与えよぉ〜、ホーリーウォーターバーストぉ〜!!」
蒼い巨大な炎の塊と、光輝く巨大な水の塊が目の前に現れた。
「なっ、なんですか、それは!!」
ニュムペーは焦っている。
「いけ〜!!」
ミリンの合図で二つの魔法はニュムペーに向かっていった。
「くっ、こうなったら奥の手だ!! ダークボム!!」
ニュムペーはぶつかるギリギリのタイミングで魔法を放った。
しかし、ニュムペーの魔法を軽々粉砕し、ミリンとナナさんが出した魔法はニュムペーに命中した。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
凄い叫びが聞こえ、ニュムペーは地面に倒れた。
「やった……?」
ニュムペーはピクリとも動かない。
どうやら勝ったようだ。
「やった〜!!」
三人は喜んでいる。
「でもさ〜、ミリンとナナさん、いつの間にあんな凄い魔法を使えるようになってたの?」
あんな魔法は初めてみた。
エリア様でさえ、驚いているくらいだ。
「ああ、あれ? なんとなく頭に浮かんで唱えたら出来ちゃったのよ、あはは」
「そうなのよねぇ〜、なんか出来るって思えたのよぉ〜!!」
頭の浮かんで来た?
武器の効果か何かかな?
いろいろと検証したいけど、まだ敵はいる。
ペルセポネーのやつが!!
ニュムペーが倒れている後ろに通路がある。
おそらく、その通路の先にペルセポネーがいるはずだ。
「三人共、最後の戦いが待ってる!! これが終わったら、こっちでご褒美タイムなんだから頑張って!!」
正直、ナナさんのご褒美だけはなんとかしないといけないけど、今は頑張って貰うしかないので言うしかない。
三人は気合いを入れ直し、奥に向かって歩き出した。
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