第164話 女神マイラ
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エリア様の車で問題の女神に会いに向かっている私達。
「その女神の場所は遠いのですか? 最終決戦前なのでなるべく早く戻りたいので……」
「分かっています。もうすぐですよ」
少しして目的地に辿り着いたらしい。
「この家ですか?」
「はい!!」
見た目は普通の一軒家みたいだけど……。
いや、ここは女神神界だから普通ではないのかな?
元の世界では普通だけど。
「居ますか? 女神マイラ!! 私です、エリアです」
エリア様が問題の女神を呼んでいる。
問題の女神はマイラと言う名前らしい。
「なに? エリア?」
中からボサボサ髪でメガネをかけ、服もクタクタな女の人が出てきた。
この人が女神マイラさんなのかな?
「また貴方はそんな格好をして……、女神なのですからもっと身だしなみをしっかりと言っているでしょ」
「え〜、面倒いって言ってるでしょ!! エリアはいつも小言ばかり……」
「貴女の為に言っているのですよ」
会話が普通の友達みたいな会話なんだけど。
それにエリア様を呼び捨てにしてるし……。
「あの〜、二人はどういった関係ですか?」
凄く気になる。
「私達は幼馴染ですよ、おっと時間がないのでした。女神マイラ、貴女が持っている回復薬を貰えないでしょうか?」
幼馴染だったのか。
「回復薬? あると思うけど……、この中のどっかに……」
家の中を覗いてみると、同じ様な瓶が大量に置いてあった。
「えっと、この中?」
「そっ、殆ど爆薬になってるから気をつけて」
殆ど爆薬って……。
「……どれも同じに見えるのだけど……」
どれも同じ様な瓶で、中の色も一緒。
この中から探せって、無理でしょ。
「爆薬ってどうすれば爆発するのですか?」
「相手に投げつければ爆発するけどなんで? ってかエリア、この子誰?」
この子呼びって……。
「女神ノゾミですよ」
「女神ノゾミ? あの今話題の女神ノゾミ?」
話題っていったい……。
「ええ、その話題の女神ノゾミです」
「そうだったのか、こいつが……、よし、この辺りの薬を持っていけ!!」
回復薬と爆薬かどっちなのか分からないのに適当にこの付近の持っていけって言うの?
こんな高確率で爆薬ばかりでしょ。
「……ノゾミ様、持てるだけ貰いましょう。これだけあって回復薬はほんの少しだと言うなら爆薬の可能性が高確率です。ですから、これは相手に投げつけて、回復はノゾミ様のヒールでやれば良いのです」
……まぁ確かにこれだけあって、回復薬が手に入る可能性は少しないし、その方がダメージを与えられるか……。
「でも、万が一、回復薬を投げてしまったら?」
可能性がないとは言い切れない。
「ここの回復薬はどのくらいの効果なのですか?」
ああ、回復量を聞いておくのか。
「ん? 品質は保証出来るくらいかな?」
つまり間違って回復薬を投げたら、かなり回復されてしまうって事か……。
「……そもそも、なんで爆薬と回復薬が同じなんですか?」
「ん? ああ、それは爆薬を作る過程で回復薬が出来てるだけなの」
どう言う事?
爆薬を作る過程?
つまり、爆薬を作ってたら、たまたま回復薬が出来たって事?
しかも、回復量も高い?
そんな偶然あるのか!!
思わずノリツッコミしたくなる答えだ。
「それでしたら、相手に当てなければ良いのではないのでしょうか?」
エリア様からの提案はもっともだった。
近くでの爆発ならダメージも与えられるし、回復薬ならなにも起きない。
それで行こう!!
「それじゃあ、この辺りの薬を貰って行きますね」
「ああ、後で請求書まわるからな」
「請求書? お金払うの?」
「当然でしょ」
「女神ノゾミ、大丈夫ですよ。今回は私が払っておきますので」
エリア様の支払いで私達は大量の薬を持ち、大鏡の部屋に向かった。
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