第163話 決戦に向けて
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敵の本拠地のある山までは、三日もあれば辿り着く距離だ。
しかし武器は揃って、三人共魔法が使えるようになったとはいえ、回復アイテムがない。
最終決戦なら、私のヒールが二回使えるだろうけど、この三人だと二回じゃ心許ない。
私達は、とりあえず砂漠から脱出して、身体を休めるように指示した。
その間にエリア様の所に行き、回復アイテムやヒールの回数問題をなんとか出来るか確認しておかないと。
則子さんとアンリちゃんが大鏡の部屋に残ってくれるらしく、私とシロでエリア様の所に行く事になった。
「少しの間だけど、三人の事宜しくお願いしますね」
二人にミリン達の事を任せ、エリア様の所に向かった。
「なんか、ここに来るのも久しぶりな気がする」
女神管理組合に来るのはどれくらいぶりだったか?
あまり時間はたってないと思うけど、いろいろあったので久しぶりな気がしてるのだ。
「女神ノゾミ様とお世話妖精シロ様ですね。本日はどの様なご要件でございますか?」
「あっ、エリア様に会いたいのですが」
「かしこまりました、少々お待ち下さい」
受付の人がエリア様と連絡を取ってくれている。
暫くして、許可が下りたらしくエリア様の部屋に通された。
「良く来てくださいました、女神ノゾミ、お世話妖精シロ。それでどうされましたか? 女神図鑑の件でしたら、申し訳ないですが、まだまだ時間がかかりそうです」
今は女神図鑑は必要ないのだけど、今後必要になる可能性は高いから時間がかかるのは少し困るかも……。
だけど、今は……。
私達は今の状況を説明した。
「なるほど、流石は女神ノゾミですね。まさか、もうそこまで進んでいるとは……、ですが、前に送った回復薬はもうありません。ヒールの回数を増やす事は一時的に出来ますが、回復量はあまり期待出来ないので、やはり回復薬が必要でしょう……」
確かに私のヒールは、女神等級が低いからなのか、そんなには回復しない。
ゲームで言うと、中の下くらいの回復効果だ。
「しかし、ペルセポネーのやつと戦うのであれば回復薬は必要ですね……」
やはり回復薬は必要か……。
「何か手に入れる方法はないのですか?」
手に入れられるのなら、何処にでも行こうと思う。
「そうですね……、現状あの薬を手に入れる事は不可能です。ですが、別の薬を手に入れる事は可能かもしれません……、ですが、そのれは……」
エリア様の歯切りが悪い。
「なにか問題があるのですか?」
「いえ、その、実は、女神の中に薬を研究している者がいるのです」
薬を研究?
なら、回復薬も持っているのでは?
「しかし、その女神は問題がありまして……」
また問題のある女神か……。
この女神神界には問題のある女神しかいやいんじゃないかな?
「どんな問題なんですか?」
「……回復薬も作ってはいると思うのですが、基本は爆発薬等の危険な薬ばかり作っているのです……。女神ノゾミの元の世界の言葉で言うなら、マッドサイエンティストですかね?」
マッドサイエンティストって……。
でも、少しでも回復薬が手に入るなら行くしかない。
それに爆発薬も役に立つかもしれないし……。
「分かりました、では案内しましょう」
「えっ、エリア様が案内してくれるのですか?」
いつもなら場所を教えて後は行ってくださいなのに……。
「今回は、その後の最終決戦を観覧します。ヒールの回数も増やさないと行けませんからね。それにこれから会いに行く女神に会うなら、私がいたほうが早いですから」
私達はエリア様と一緒に、危険な女神に会いに行く事になった。
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