第159話 砂漠ワーム2
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合体魔法の爆発で大鏡が見えない。
しかし、ミリン達の叫びは聞こえる。
「早く早く!!」
大鏡の前で爆煙が収まるのを待ってるしか出来ないのが本当に悔しい。
もう何度目か忘れたけど……。
少しして見えるようになってきた。
「あっ!!」
そこに映し出されたのは、倒れているミリンとナナさんだった。
レモンはなんとか立っているが、大盾を砂漠に刺し、なんとか防いだって感じだ。
おそらく三匹の砂漠ワームが三人を別々に襲ったのだろう。
その証拠に、三匹のワームは三人の近くに一匹づついた。
「ミリン、ナナさん、しっかりして!!」
しかし、私の呼びかけに微かに反応するくらいでダメージは大きそうだ。
今、動けるのはレモンしかいない。
「レモン、二人を助けて!!」
今にもトドメを刺そうとしている砂漠ワーム。
レモンの近くの砂漠ワームは、レモンに再び襲いかかろうとしている。
「あっ、あれを見てください!!」
則子さんが指差した所を見ると、砂漠に埋もれている何かが見える。
「あれって……」
可能性はある。
あれが宝箱って言う可能性が……。
あの中身が最後の武器の堕落の盾なら、勝てるかもしれない。
でも、取りに行ってる間に二人は倒されてしまう。
どうしたら良いんだ?
「ノゾミ様!! ありったけのお菓子を転送しましょう!! 甘い匂いで砂漠ワームを止められるかもしれません……」
お菓子で動きを止める?
そんな事出来るのか?
でも、やるしかないか。
どっちにしても、こっちから出来る事はそれしかない。
「転送!!」
私達は次々と転送した。
砂漠ワームはミリン達にトドメを刺す直前にピタッと動きをやめた。
「もしかして、作戦成功?」
砂漠ワームは転送したお菓子を貪るように食べている。
まさか、上手くいくなんて……。
正直、砂漠ワームが可哀想に思えてきた……。
「えっと、レモン、あそこにある物を見てみて」
レモンは何かが埋もれている所に向かった。
だが、レモンも足にダメージを負っていたらしく、動きがゆっくりだ。
お菓子を食べ尽くされるのが先か、それともレモンが埋もれている何かに到達するのが先か、これはそう言う勝負なのかもしれない……。
「もう、お菓子はないの?」
「もうないです……」
やはりもう転送作戦は使えないようだ。
しかし、レモンがなんとか間に合った。
埋もれている何かを掘り起こすレモン。
(お願い、宝箱であって……)
レモンが掘り起こすと宝箱がそこにはあった……。
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