第157話 砂漠のダンジョン
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ペルセポネーが逃げ出し、なんとか砂漠のダンジョンに辿り着いた三人。
「さて、これからダンジョン攻略だけど、前みたいに魔法の無駄打ちは禁止。戦闘は控えめで、戦う時は武器のみで。魔法はボス戦で使います!!」
これは前回の宝箱を開けてすぐに逃げよう作戦が通用しなかったからだ。
「は〜い」
三人はダンジョンに入った。
ダンジョンの中はかなり広い空間になっている。
さらに、あちこちが流砂みたいな穴が開いている。
落ちたら上がってこれないだろう。
「皆慎重に……」
しかし、穴だけで他は何もない……。
モンスターすらいないのだ。
「なんにかおかしくない?」
「ですね……。ミリン様、ナナ様、レモン様、気をつけてください」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
「何? この音?」
「見てください!!」
大鏡の視点を全体に変えて見てみると、流砂の穴が広がっていっている。
このままだと飲み込まれ……。
「あっ、遅かった……」
三人は飲み込まれてしまった。
大鏡は砂漠の砂で見えない。
もう無事でいる事を願うしかない。
暫くすると、砂から落ちるように広い空間に落下した。
落下ダメージが気になるけど生きてはいるみたいだ。
「ここはどこでしょう?」
則子さんじゃないけど、不思議な空間だ。
さっきまでいた砂漠のダンジョンとは思えないくらい。
その理由の一つが水だ。
砂漠なのに湧き水が流れているのだ。
「まぁ、考えても分からないから、とりあえず起こそう」
私達は三人を起こした。
もちろん、餌で釣って……。
「状況は分かったけど、これからどうしたら良いわけ?」
あらかた説明はした。
でも、どうしたら良いかって言われても……。
「あのね、そのダンジョンはおそらく広くないかもしれないの……。だから、そこがボスの部屋かもしれない。気をつけて、ミリン様達」
アンリちゃんの警告が三人に伝わった。
「って、アンリちゃん、ボス部屋はもっと雰囲気が……」
砂漠のダンジョンにしては雰囲気の違う部屋。
ボス部屋としてはありえる。
「三人共警戒を!!」
「あれ? 足元がフラフラする……」
突然レモンの足元もが揺れているような感じがしている。
「レモン様、そのまま後ろに飛んでください!!」
則子さんの指示で後ろに飛んだレモン。
その直後、さっきまでレモンが立っていた場所に、大ムカデみたいなモンスターが姿を現したのだった。
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