第155話 招かれざる客
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「起きて!! 早く起きて!!」
大声で叫ぶもミリン達は目覚めない。
「くっくっく、目覚めやしない。お前等、雑魚女神がいくら声をかけてもな!!」
扉の奥から聞いた事がある声が聞こえる。
その声の主は、ゆっくりと姿を現した。
そいつは忘れる事なんて出来ない。
私が一番倒したい相手だ!!
「ペルセポネー!!」
こいつのせいで私の異世界ライフが!!
「なんで貴方がここにいるんですか?」
冷静に聞いている則子さん。
流石だ。
「なんでだと? こいつらを始末しに来たに決まってんだろ!! ニュムペーの奴から、この付近で貴様らを見たと聞いたからな、念の為、この付近に更に手配書を回したんだが、上手く引っかかってくれたものだ」
やはり手配書回ってたんだ。
それなのに、気が付かないで、相手の掌で踊らされちゃったのか……。
「あ〜もう、とにかく起きて!! ミリン!! ナナさん、レモン!!」
ダメだ!!
薬でも盛られたのかな?
まったく起きる気配がない。
「皆様、申し訳ございません。 ミリン様、高級ケーキ食べ放題!! ナナ様、ノゾミ様、ノリコ様、アンリ様を好きに仕放題!! レモン様、高級リゾートで贅沢自堕落ら犬満喫を進呈します!!」
「ちょっ、シロ!!」
そんな約束を勝手に……。
って、そんなので起きるはずが……。
「無駄ですよ!! そんな事では起きるはずがないでしょ!! これだから低能な女神は……って!! ええ〜!!」
「高級ケーキ?」
「好きに仕放題ぃ〜」
「高級リゾート自堕落」
はい、そんなので起きました。
この三人は単純すぎる。
「皆、目覚めたばかりだけど、敵襲よ!!」
「あっ、お前は……誰だっけ?」
おいおい、マジか……。
今の最大の敵だぞ。
「こいつはあれよ、ヘルセボネーよ!!」
なんだその地獄の背骨は……。
「違うわよぉ〜、ボルシチよぉ〜」
何その美味しい名前は!!
ってか、この三人の頭の中が見たい。
(あっ、ペルセポネーがイライラしてる)
「ペルセポネー様だ!! この雑魚女神共が!!」
「「「そうだった!!」」」
緊張感抜群の展開なのに、緊張感無さすぎるよ。
「ええい!! もう良い!! さぁ、お前達の処刑台に行こうか!!」
処刑台……。
まだ最後の武器を手に入れてない状態で、こいつと戦えっていうの?
あっ、でもそれでニュムペーは撃退出来たんだっけ?
ならなんとかなるかな?
「とりあえず、戦うにしても逃げるにしても一度外に」
外に出るペルセポネーと三人。
「安心しろ!! 雑魚女神共、ここではまだ殺さん!! 我が居城でゆっくりと始末してくれる、連行しろ!!」
これはチャンスだ。
ここでなにか虚をつける事が出来れば。
「寝たから魔法が使えるのよ!! ナナさん、あれやってみましょ!!」
「分かったわぁ〜!!」
えっ?
あれってなに?
「炎よ!! 特大な炎よ!!」
「水よ!! 特大の水よ!!」
特大な炎の塊と水の塊が出現した。
「なっ、何をしようというのだ!!」
「「弾けて混ざれ!! 大爆発ぅ〜!!」」
炎と水塊は混ざり、大爆発を引き起こした。
水蒸気爆発ってやつみたいだ。
大爆発を起こし、辺り一面煙でなにも見えない。
これ、なにがどうなんったんだか……。
煙が晴れるまで待つしかないか……。
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