第153話 安心の村
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三人は村の中を堂々と走っている。
おそらく宿屋か何かを探してるんだと思うのだけど……。
しかし、宿屋どころか飯屋もなさそうだ。
あるのは民家ばかりだ。
「何この村……、お店ないじゃない!!」
「本当ねぇ〜」
「もう嫌だ〜!!」
三人は地面に寝転んでしまった。
「ちょっ!! 三人共、そんな所に寝たら……」
「あんれま、お前さん方、どっから来なすった?」
あ〜、村の人に見られた〜。
って、一か八かで来たんだから見られるのは良いのか?
見た目は何処にでもいるようなお爺さんだ。
これなら大丈夫かな?
「私達は旅人です。三姉妹で旅をしてたら怖い化物に襲われて……ヒック……」
うわぁ!!
レモンの演技が引くほどうざいんだけど。
「あらま、大変じゃったろう、ともさ、夜も遅いべ!! 今日はこっ村で泊まって行くと良いべさ」
演技が成功したのか、泊めて貰える流れになった。
村人に案内され、村で一番大きな屋敷に連れて来られた三人。
「お〜い、けんちゃんや〜い」
けんちゃん?
この家の主かな?
「なんじゃ、マーボか」
中からは、案内してくれたお爺さんと同い年くらいの人が出てきた。
この村には若い人がいないのかな?
お爺さんが説明してくれている。
「おお、そったら良いべさよ!! 泊まってけ、おい、婆さんや」
「はいはい……、おやまあ、べっぴんさん達だ事……、とりま、お風呂さ入りなさい」
「「「お風呂!!」」」
三人の目が輝いている。
まぁ、お風呂なんて暫く入ってなかったから仕方ないか。
私達は交代で入ってるけどね。
「きゃっほ〜!!」
大きい家だから不思議ではないけど、かなり広いお風呂だ。
そこに飛び込むミリン。
「ここのお風呂は天然だべ!! お肌がツルツルになるべ!! ゆっくりすっといいべ」
そう言ってお婆さんは奥に行ってしまった。
しかし、まさかの温泉のだったとは……。
「温泉羨ましいですね」
「ん? ああ、まあね、でも、頑張ってるのはミリン達だし、これくらいのご褒美はあっても良いんじゃないかな?」
村の人達には手配書が回っていないのか、三人を知っている感じはしない。
良い村みたいで良かった。
とりあえず、三人には英気を養ってもらって、明日からの最後のダンジョン探索に気合いを入れて貰わないといけないから。
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