第151話 VSニュムペー
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「さてと、安全地帯で見ているお友達にさよなら言う時間をあげましょうか?」
相手は完全に舐めている。
それも当然か。
前回は何もできないで逃げるしかなかったからだ。
しかし、何もできなかったあの時とは違う。
確かに魔力切れを起こしているミリンと、魔力が少ないナナさんだけど、今回は我儘の剣と虜の弓がある。
レモンもまだ強力な武器はないけど、二人を守ってきた大盾がある。
とにかく、相手が舐めている最初がチャンスだ。
「作戦を伝えるからよく聞いて！！ ナナさんは残った魔力を全部一撃に込めて放ってください！！ その後、弓矢を連射し！！ ニュムペーが動揺すると思うから、レモンを先頭にしてミリンとニュムペーに接近！！ ミリンの剣の射程圏内になったら、ニュムペーをミリンが斬り裂いて！！」
これが出来る限りの作戦だ。
「皆もこれで良い?」
シロ、則子さん、アンリちゃんに確認を求めてみた。
「はい、それが良いと思いますノゾミ様」
「問題ないかと思います」
シロと則子さんは賛成のようだ。
「……作戦自体は賛成ですけど、ナナ様、敵を攻撃する時は相手を斬り裂くイメージを強く持ってみてください。ナナ様の水魔法は竜巻みたくなるので、それでもしかしたら……」
またナナさんにアドバイスを。
アンリちゃん、凄い。
「よし、三人共、作戦開始！！」
「「「ええ」」」
やる気満々のようで良かった。
まぁ、倒されたくはないだろうから、やる気を出すしかないのだろうけど。
「おやおや、お別れはすんだのですか? では、さ・よ・う・な・ら！！」
「ナナ様！！ 今です！！」
「分かったわぁ〜、ウォータートルネードカッター！！」
アンリちゃんの合図で全力の魔法を放ったナナさん。
でも、水の竜巻刃って、まんまだった。
（魔法名は工夫しようよ……）
「ぐぎゃぁぁぁぁ！！」
ニュムペーに確実にダメージが入った。
「レモン、ミリン！！」
レモンを先頭にニュムペーに近づく。
ナナさんも全力で矢を放っている。
虜の弓の効果で全弾命中している。
「おのれぇ〜！！ この雑魚が〜！！ 暗黒玉だ！！」
黒い球体みたいな物が飛んできた。
それをレモンが盾でなんとか防いだ。
「今よ！！」
ミリンが飛び出し、ニュムペーを斬りつけた。
「ぎゃぁぁぁ！！」
ミリンの攻撃は、ニュムペーの右腕と尻尾はなんとか切断した。
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