第150話 見つかっちゃいました
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海に沈んだので、さっきまでいた海底ダンジョンはもう見えない。
ナナさんが水魔法を使えるようになっていなかったらと思うとゾッとする。
「とりあえず全員無事で良かった」
でも、一息ついている暇はないんだよね。
急いで次のダンジョンに向かわないといけない。
レモンがまだ魔法が使えない今、敵に見つかるわけにはいかないからだ。
とりあえず地図で次のダンジョンの場所を確認しないと。
次のダンジョンの場所はっと……。
海底ダンジョンの場所から東の方に進む感じみたいだ。
距離的には草原のダンジョンから海底ダンジョンまでの距離より遠い感じだ。
途中大きな山みたいなのもある。
地図でみると、一番大きな山のようだ。
「この山って、敵の本拠地だったりしません?」
ちょっ、則子さん……、それはフラグじゃ……。
嫌な予感がする。
山を迂回した方が良いような?
とりあえず三人に聞いてみるか。
「疲れてる所悪いけど、次のダンジョンに向かうルートにかなり大きい山があるんだけど、そこを通るか迂回するかなんだけど、どっちでナビゲートして欲しい? 山ルートはもしかしたらだけど、その山が敵の本拠地かもなんだよね?」
包み隠さず言った。
「敵の本拠地!! それなら答えは決まっている」
「えっ? そうなの? もしかして特攻とか?」
二人が魔法使えるので強気なのかな?
「回れ〜右!! 全力撤収〜!!」
「逃げるのか!!」
少しでも期待した私が馬鹿だった。
でも、これでこそミリン達だ。
「なら、迂回ルートで行くか」
私は山を大きく迂回するルートで行く事を伝えた。
三人共、それに賛成してくれた。
「あれ? あれはなんですか?」
則子さんが何かを見つけたようだ。
「どれ?」
「あれです、空の奥の……」
則子さんが指差した方をジッと見つめてみた。
「あっ、あれは!!」
見えたのは、ニュムペーだった。
「ヤバい!! 皆隠れて!! ニュムペーよ!!」
「隠れって何処に?」
海の見える見晴らしの良い場所なので、隠れる場所はなさそうだ。
「おやおや〜、何処かで見た事のあるお顔ですね〜」
どうやら見つかったようだ。
「ニュムペー、なんでこんな所にいんのよ!!」
ミリンが堂々とニュムペーに聞いている。
「そんな事教えるわけないでしょうが!! あっ、決して山の城に帰る途中だったが、海でノンビリしてから帰るのも良いな〜っと思って寄ったのではありませんよ」
(うわぁ〜、この下級神さんの本音暴露だよ)
ミリン達三人も遠い目をしている。
「はっ!! とっとにかく、ここで会ったが百年目ですよ、前みたいに逃がしはしませんよ!!」
まだレモンの武器がないのにニュムペーと遭遇。
これはかなりヤバい。
ミリンは魔力切れだし、ナナさんの魔力もどれくらい持つか分からない、戦闘を開始するべきではない。
いったいどうしたら良いんだろう……。
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