第147話 海のギャング・鮫人間2
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どの視点にしても宝箱が見当たらない。
「ちょっと、早く宝箱の場所教えなさいよ!!」
流石にこんな化物相手にアイテムなしなんて考えられない。
しかし宝箱は見当たらない。
「……ない」
「ありませんね」
「ない」
「見当たりません」
私達四人の目には宝箱が映らない。
「ちょっ、冷静に話してないでなんとかして〜」
三人は鮫人間の攻撃の必死に避けていた。
レモンなんか、盾を置いて逃げている。
とにかく考えるんだ。
三人には考えてる時間はない。
安全圏にいる私達が考えないといけない。
でも、どうすれば……。
とりあえず現状の整理だ。
宝箱は見つからない。
ナナさんの弓矢は当たっても効果はない。
レモンの盾ごと吹き飛ばすパワー。
後試していないのは、ミリンの剣くらいか。
前のダンジョンの一番の宝が弱い理由はない。
もう、我儘の剣に賭けるしかないか。
「ミリン、魔法が使えなくてもその剣は強いはず!! なんとか鮫人間に攻撃して!!」
「攻撃って……、きゃ〜!!」
逃げるのがやっとで攻撃なんて出来そうもない。
「レモン様、大盾を地面に深く突き刺してください!!」
いきなり則子さんが大声で叫んだ。
言われた通りレモンは大盾を地面に突き刺した。
「ナナ様、ミリン様のお二人はレモン様の後ろに!!」
レモンの後ろに逃げ込んた二人。
地面に突き刺した大盾で鮫人間の攻撃を防ぐ作戦かな?
そんな事してもまた吹き飛ばされるだけな気もするけど。
「ナナ様、弓で牽制してください!!」
「分かったわぁ〜!!」
ナナさんは弓矢を連射している。
だが、当たっても効果は見えない。
床に弓矢が散らばるだけだ。
「あっ、前の巨大鼠の時みたいに罠に嵌めるんだ」
「いいえ、ミリン様!! 弓矢に注意がいっている間に大回りで攻撃をしてください!!」
「なる〜!!」
ミリンは鮫人間から大きく離れ始めた。
その後、Uターンする感じで鮫人間の後ろに来た。
「え〜い!!」
相変わらずの素人剣術で鮫人間を斬りつけた。
そんなのじゃ効くものも効かないんじゃ……。
「ぐぉぉ!!」
ミリンの攻撃は鮫人間を斬り裂いた。
っと言っても傷をつけた程度だけど。
ミリンの攻撃が遅すぎて、鮫人間に気が付かれたのだ。
それで回避行動を取られ、ミリンの攻撃が傷程度になってしまったのだ。
しかし、ミリンの攻撃が有効と分かったはデカい。
「ミリン、とりあえず下がって!!」
「あぁぁ……」
しかし、ミリンは動けないでいる。
どうやら、回避されて反撃されそうな状態で腰を抜かしたようだ。
「ミリン様!!」
則子さんが叫んでいるけど、動けそうもない。
これまでか……。
「ミリン!!」
ナナさんとレモンが二人で大盾で体当たりを仕掛けてきた。
その大盾攻撃で鮫人間は潰された。
これは最大のチャンスだ!!
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