第143話 ご都合展開ってありました
インフルエンザにかかり更新ストップしてました。
申し訳こざいません。
本日より再開致しますので、また宜しくお願い致します。
草原のダンジョンをクリアしてから一週間はたっただろう。
ようやく海が見えてきた。
「海だぁ〜!!」
とりあえず叫んでみた。
現場にいるミリン達より先に。
「なに騒いでんのよ、こっちはクタクタでもう叫ぶ気力もないのよ」
食べ物や水等はこっちから送っていたが、寝るのは野宿なので、疲れが溜まっているようだ。
「いやぁ〜、海見たら疲れが吹っ飛ばない? 叫びたくない?」
私だけなのかな?
「はいはい、もう勝手にして……、どうせ、これからダンジョンの入口探して、戦わないと行けないんだから……、あ〜あ、安全地帯でノンビリ指示している誰かさん達が羨ましい〜」
だから、変われるんなら変わりたいって!!
まぁ、そんな事を言っても状況が変わらないから言わないけど。
「それで、入口は何処? もう残りのダンジョンをクリアして、とっとと、ペルセポネーの奴を倒して、女神神界に戻ってやるわ!!」
やる気満々なのは良い事だ。
でも、喋っているのはミリンだけで、ナナさんとレモンの声が聞こえない。
「ミリン、二人の声が聞こえないんだけど?」
「ああ、今は私の視界なの? 全体を見てみなさい」
視界をミリンから全体に切り替えてみると、ナナさんとレモンは息を切らして座り込んでいた。
ああ、もう限界のようだ。
本当なら、町や村で宿でもとって寝れば良いんだろうけど、指名手配されてるのでそれは出来ない。
「ノゾミ様、もう限界なんじゃ?」
則子さんに言われなくても分かる。
ミリンも元気そうに見えるけど、もう限界だろう。
でも、野宿だと疲れは取れないし……。
どうしたら良いんだろう?
こんな状態では、ダンジョンに入る事すら危険だし。
ピンポーン
「あっ、誰か来た」
「私が、行ってきます」
シロは対応に向かった。
誰が来たのか気になるけど、今はミリン達をなんとかしないと。
しかし、考えても答えは出ない。
ゲームとかで完全回復するような薬でもあれば良いのに……。
そんな都合よくは……。
「ノゾミ様!! エリア様より完全回復薬であるフルシールが届きました」
都合よくありました!!
「これはこの女神神界でも滅多に見る事の出来ない幻の薬です!! それが三本も!!」
その幻の薬を、エリア様が見つけてきてくれたようだ。
都合が良すぎる展開での薬だけど、今はありがたく貰おう。
まぁ、幻の薬だから次はないだろうから、対策を考えないといけないけど。
とりあえず私は、フルシールをミリン達に送った。
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