第141話 ボス・巨大スケルトン2
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「ミリン!! 起きて、ミリン!!」
声をかけても反応がない。
気を失っているようだ。
「どうしたら……」
こうしている間もナナさんとレモンは戦っている。
大盾で吹き飛ばされながらだけど、ダメージを軽減しながら戦っているようだ。
でも、防戦一方なので時間の問題だ。
ナナさんの攻撃もまったく役に立ってないし。
もう棺の中身に賭けるしかないのだ。
でも、その棺を開けられそうなミリンは気絶している。
「お願い!! 起きて、ミリン!!」
ダメだ。
まったく起きる気配がない。
「あっ、もしかしたら……、ちょっと待ってて」
アンリちゃんは急いで何処かに行ってしまった。
何か思いついたのだろうか?
「きゃぁぁぁぁ!!」
レモンはさっきよりも大きく吹き飛ばされ、壁に激突し、そのまま地面に叩きつけられた。
「レモン!!」
「うっ……」
気を失ったわけではないようだが、動けそうもない。
これで、今動けるのはナナさんだけだけど、そのナナさんはレモンが倒れた事でパニックになっているようだ。
弓矢を置いて部屋を逃げ回っている。
「これはもうダメかも……」
「お待たせしました」
そう思った時、アンリちゃんが戻ってきた。
アンリちゃんの手にはケーキみたいな物がある。
ケーキにしては、かなりの甘い匂いがする。
「アンリちゃん、それは?」
まさか、この非常事態にお腹すいたとか言って、ケーキを食べようなんて事はないよね?
「これをミリン様に!!」
あっ、なるほど。
「分かったわ!! 転送!!」
私は大至急、ケーキをミリンに送った。
ケーキ作戦、上手くいって!!
転送した途端、ミリンの身体が動いた気がした。
これは……。
「ケーキ!!」
さっきまで気を失っていたミリンが、ケーキ一つで復活した。
なんという食い意地だろうか。
でも、今は感謝だ。
「ミリン!! 皆が大変なの、急いで後ろにある棺を開けてみて」
「そんな事よりケーキを食べるのよ!!」
どんだけケーキが食べたいのよ。
レモンとナナさんがピンチだっていうのに!!
てか、戦闘中って事は分かってるんだよね?
「後でケーキなんていくらでも送ってあげるから早く開けて!!」
その言葉に反応したのか、ミリンはすぐに棺をあけた。
ミリンの視点で確認すると、棺の中には、剣が入っていた。
おそらくこれが、我儘の剣なのだろう。
ミリンが我儘の剣を手にした瞬間、ミリンの身体から何かが吹き出してきたように感じた。
「なにこれ? 力が溢れる感じは? これなら!!」
ミリンは剣を巨大スケルトンに向けた。
「炎よ纏え!!」
我儘の剣は炎を纏った。
「このまま、炎よ貫け!! ファイアソードジャベリン!!」
剣に纏った炎は槍状になり、巨体スケルトンの胸を貫いた。
「ぐぁぁぁぁ!!」
貫かれた場所から、炎が広がり、巨大スケルトンは身体を崩壊させていった。
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