第139話 差し入れ
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巨大ネズミを倒したミリン達はどんどん先に進んでいく。
途中でまた巨大ネズミが出たり、狼型のモンスターが出たり、いろいろあったが、なんとか地下五階まで降りてきた。
しかし、ここまで来るのにかなりの時間がかかっているせいか、三人に相当の疲労がある。
「もうダメ〜」
三人は五階に来た瞬間に倒れ込んだ。
食べ物でもあれば良いのだけど、食べ物は何もない。
見てる私達にはあるから、分けられるものなら分けたいけど……。
エリア様なら送るかもだけど……、今はいないし……。
「ノゾミ様、エリア様の所に行ってきます」
シロが何かを察したように出ていった。
優秀な人物がいると助かる。
「三人共、もう少し頑張って」
しかし返事がない。
まぁ、モンスターが出ないと思うのが不幸中の幸いだ。
理由は簡単、どう考えてもボス部屋と思われる大きな扉があるからだ。
周りを見てもその扉しかないので、今いる場所は安定地帯だと判断できる。
三人共、眠ってしまったようだ。
とりあえず、万が一の時に備えて、見張りをしておこう。
それから5時間がたった。
「お待たせしました」
シロが戻ってきた。
「どうだった?」
「エリア様より許可を貰い、こちらをお借りしてきました」
シロは何処から持ってきたのか、大きな筒を出した。
(いったい、シロの小さいな身体の何処に持っていたのだろう?)
明らかに体積と合わない大きさだ。
まぁ、でも考えても分からないならスルーしよう。
私は考えるのをやめた。
「これに、アイテムとかを入れれば転送が出来るそうです。ただ、薬とか食べ物等の物のみで、刃物や布団等は送れないそうです」
まぁ、武器はダンジョンで手に入るし、食べ物だけでも送れれば良いでしょう。
「ミリン、ナナさん、レモン、起きて!!」
「何よ」
「何かしらぁ〜」
「何よ〜、お腹空いてるんだから寝かせてよ」
三人共機嫌が悪い。
まぁ、飲まず食わずだから仕方ない。
では……。
「シロ、お願い」
「はい」
シロはパンや水等を転送した。
「は!! ごっ、ご飯!!」
「パンだぁ〜」
「水〜」
三人共、転送した物を食べたり飲んだりしている。
「生き返る〜、ありがと〜」
「助かったわぁ〜」
「転送なんて出来るんなら最初からしてよね〜」
「エリア様にお願いしてきたの、遅くなってごめんね」
睡眠もとって、水分も補給し、パンも食べてお腹が膨れ、戦闘態勢が整った。
「さぁ、ボスを倒して武器をゲットして!!」
三人は扉に手を当て、開き始めた。
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