第138話 ジャイアントラット
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「ねっ、ネズミ〜!!」
レモンが悲鳴を上げている。
どうやらネズミが嫌いなようだ。
まぁ、私も苦手だけど。
大きなネズミだけど、人ほどではないので、弓は当たらなそうだし、盾も意味ないと思うので、ここはミリンの出番だ。
「ネズミなんて〜!!」
ミリンが大振りで剣を振るった。
か〜ん!!
安定の空振り。
あれだけ大振りなら当たるものも当たらない。
「ミリン、もっと相手をよく見て!!」
「この、この、このこのこのこのこの!!」
いやいや、そんなヤケクソになっても当たらないって!!
大きいネズミは噛みつきで攻撃してきている。
噛みつきて騒いでいるのが一名。
もちろん、ミリンだ。
「ミリン、落ち着いて!!」
「これが落ちるけるわけないでしょ!! こんな場所で、ネズミに噛まれたのよ!! 細菌が入ったら死んじゃうかもしれないじゃない!!」
うっ、確かに未知のダンジョンだし、ありえるかも……。
「大丈夫、そのネズミは問題ないみたいよ。今占ったから」
こんな時でも占いって……。
でも、問題がない事が分かって良かった。
後は倒すだけだ!!
「って!! だからそん振り回すだけじゃ倒せないって!!」
相手はネズミなので、かなりのスピードで周りをうろちょろしている。
なにかないのか?
「あっ、ナナ様!! 持っている矢を周りに巻き散らせますか?」
則子さんには考えがあるようだ。
「分かったわぁ〜」
ナナさんは持っていた矢を撒き散らした。
「ヂュ」
ネズミは動き回っているせいか、撒き散らした弓の刃の部分に触れ、勝手にダメージを受けている。
「これって……」
流石は罠師の則子さんだ。
本当は剣聖だけど……。
矢を撒き散らす事によって、動き回るだけでダメージを与えるようにするなんて、完全に罠師の発想だ。
何度も矢に当たると、徐々にスピードが落ちてきた。
「今です、ミリン様!!」
ミリンが動きが遅くなったネズミを一刀両断した。
「ヂュ〜」
ネズミは悲鳴らしきものをあげて動かなくなった。
「あ〜、なんなのよ、いったい」
「びっくりよぉ〜」
「あ〜、帰って寝よ……」
おいおい……、ダンジョン攻略は始まったばかりですよ。
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