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第14話 女神管理組合

本日更新分です

「その女神管理組合には、どうやって行くの? また玄関のゲート? そもそも私はこの世界の事を知らなすぎるんだけど……」



 知っているのはこの家と、仕事場になるあの玉座みたいな場所、それと玄関から行った女神研修センターの1室のみなのだから。


「はい、そうと思いまして、今回は女神管理組合まで普通にご案内致します」


 それは助かるけど、まさか歩いて行くとか言わないよね?


「あっ、来ました」


 何かが遠くからやってきた。


(あれは……車?)


 目の前に停まったのは、真っ赤なオープンカーだった。

 なんで女神の世界にオープンカーが?

 理解出来ないし、したくもない。

 でも、オープンカーは乗ってみたかったから良しだ。


「では、乗ってください」


 シロは運転席に座り、私は助手席に座った。


「えっと、なんで元の世界にあったオープンカーなんでしょうか……?」


「一緒にしないでいただきたいです」


 なにが違うのだろうか?


「見た目はそうかも知れませんが、神聖魔力で動く万能車です。更に、陸海空どの場面にも対応出来るようになっております」


 空?

 車が空を飛ぶって?

 まさか、流石に女神の世界でもそんな事あるわけない。


「では、行きます」


 シロがそう言った瞬間、車に巨大な天使の羽根が現れ飛び上がった。


「うそぉ〜!! 本当に飛んだ!!」


 そして思った。

 もう、前の世界の常識は捨てようと……。


「まもなく女神神界の首都ですよ」


 目の前にはさっきまでの何も無い風景と変わり、アニメとかで見る未来都市みたいな感じの街になっていた。


(って、私には未来的で良いけど、女神界としてはどうなのよこれって……、もっとこう、神々しい感じの世界とかあるでしょ……)


「どうしましたか?」


「いや、別に……」


 言っても始まらないし、黙っておく事にした。


「しかし、元の世界にあるような店があるのはなんでかな?」


 周りを見ると、喫茶店やら本屋やら洋服屋が建っていた。


「ああ、これは今の女神界のトップである方の意向なのです。女神様方は刺激もなく、いろいろな世界のサポートをされているので、娯楽が少ないとかでして。その時、ノゾミ様の世界が目に止まったと言う訳です」


(うん、わけわかんない)


 まぁ、ショッピングも出来そうだし、これはありがたいかな?


「ノゾミ様、女神管理組合に行く前に少し買い物なさいますか?」


「えっ、良いの?」


「はい、ですが少しだけですよ」

 

 まさかのシロの提案。

 私はかなり嬉しかった。

 このまま直行だと思っていたからだ。


 私達は雑貨屋等で使うのか使わないのか分からない品や洋服等を買っていた。

 声の進行方向を決めてその方向にだけ声を飛ばせるマイクや、可愛い女神ぬいぐるみや、フリフリの服等である。

 その後、予定通り女神管理組合に向かった。


「さて、ここが女神管理組合の建物です」


 一際大きい建物の前に立っていた。


「ここが……」


 私達は中に入った。


「ようこそ女神管理組合に」


 受付の人と思われる天使がいた。


「新米女神ノゾミとお世話妖精のシロです。女神エリア様にご報告を致したいのですが」

 

 シロはエリア様に会うために手続きをしている。

 まるで一流企業のアポイントみたいだ。


「かしこまりました、少々お待ち下さい」


 何処かに連絡しているようだ。

 おそらく女神エリア様だろうけど……。


「お会いになるそうです。女神エリア様は最上階のお部屋におられますので、奥の転送装置をご利用ください」


「えっと、ありがとうございます」


 私はお礼を言って先に進んだ。

 そして、奥の転送装置で一気に最上階にやったきた。


「良く来ましたね、女神ノゾミ、そしてお世話妖精のシロさん」


 転送装置を出てすぐに声をかけてくれたのは、女神エリア様だった。


 



お読み頂き、ありがとうございます。


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