第133話 指名手配
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「ねぇ、本当に大丈夫なんでしょうね?」
ミリンは格好の事を気にしているようだ。
「大丈夫だって……」
何処から見ても、どこかの村人としか思えない。
「女神補佐ミリン、何処から見てもド田舎の村娘にしか見えませんから安心してください」
……やはりエリア様が怖い。
表情一つ変えないで言っている。
手にはさっきのメモもしっかりあるし……。
「なっ、ババア!! 何処から見ても女神らしいオーラが出てるでしょ!!」
(ちょっ、あまり言わない方が……)
「とっ、とにかく、ミリン様、村に行ってみてください」
ありがと則子さん。
「おや、どっから来なすった?」
村人の一人が話しかけてきた。
「ちょっと女神神界から」
馬鹿!!
本当の事言うんじゃない!!
「あっはっは、おもしれぇ事言うな〜、だともそったら事言うもんじゃねえ〜、今、その女神なんたらとか言う所から来たと言う女神が指名手配さされてんだ!! そこに写真があっから見かけたら魔王様に報告すんだぞ、じゃな」
指名手配?
「ミリン、その写真を見てみて」
今の人にバレてないんだから、ミリン達は大丈夫なはずだ。
私は、大鏡の視点を変えた。
そこに映し出されたのは、多分ミリン達だと思う三人の似顔絵だった。
「写真ってこれなんだ」
写真じゃなくて似顔絵だし、かなり下手だ。
「ちょ!! 私はこんな不細工じゃない!!」
「私もよぉ〜」
「私も!!」
三人共、怒るポイントはそこで良いのか?
しかし、いくら似ていなくても指名手配されている事は事実だ。
「この世界は魔王に支配されているのですね……、女神補佐ミリン、女神ナナ、女神レモン、大至急装備を整えて村を離れてください、長く滞在するのは危険です」
いつ何処でバレるか分からないからそれが良いだろう。
ミリン達は何でも屋みたいな場所で武器やアイテムを揃えた。
ミリンは剣を、ナナさんは弓を、レモンは大盾をそれぞれ買い、回復する薬とか言うものと魔力が上がるペンダントを三つ買ったようだ。
魔力が上がるペンダントは少しでも魔力を上げて魔法を使えるようにする為の、ミリン達の苦肉の策だろう。
いろいろ買っている間に村人がコソコソしている。
まさかバレた?
あの似顔絵で?
「ミリン様、ナナ様、レモン様、急いで村から出てください!!」
「急いで急いで!!」
則子さんとアンリちゃんが急かしている。
「でも、何処に行けば良いの?」
村人に聞くのが一番だけど……。
「女神ノゾミ!! 女神図鑑です」
あっ、そうだった。
七級女神になって、女神としての力が上がったからなのか、女神図鑑もパワーアップしているのだ。
その世界の地図も見る事が出来るようになったのだ。
私は女神図鑑でダンジョンの場所を見つけた。
一番近いダンジョンは南西に20キロくらいかな?
「20キロ!! そんなに歩けない!!」
現場からは文句が出ている。
「いきなさい!!」
あっ、鶴の一声だ。
エリア様の一声で三人は歩き出した。
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