第130話 ランダムテレポート
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三人はエリア様からの贈り物を飲み干した。
「あのエリア様、これはどういう事なのですか?」
なんでミリン達が魔法を使えなかったのか、あの薬を飲んでなんで魔法が使えるようになるのかが疑問だ。
「あの世界に私も一緒に入れば、常時魔王討伐中になり、異世界でも魔法を使えたのです。ですが、私はこちらの世界に戻ってしまった。もちろん、ここから私が指定エリアに認定すれば解決しますが、そうなると常に私がこの場にいなければいけません。そこで、私の許可なく魔法を使えるようにする為に、あの世界にいる間は女神の等級が上げさせる必要があったのです」
「それがあの薬ですか?」
あれ?
魔力が増幅されるって言わなかったっけ?
「ふふふ、ああでも言わないと等級が上がって凄い女神になったと思われますし、戻ってきたくなくなるかもしれませんから」
ああ、あの三人の性格を踏まえての発言なのか。
「これであの三人の等級は五級女神クラスまで上がっているはずです。五級女神となれば、異世界でも魔法を使えるはずです。それに別の魔法も発現する可能性もあります」
別の魔法か。
まぁ、あの三人の今の魔法だけだと、世界を救うのは無理だものね。
「って、今の会話は聞かれてるんじゃないですか?」
大鏡の前で会話してるのだから、聞かれてるはず。
「大丈夫ですよ。こっちの会話は聞こえないようにしてますから、でもここまでです」
なんて便利な大鏡なんだ。
「さぁ、三人共、今ですよ!!」
エリア様が三人に指示をした。
「衝撃拳!!」」
シーン
「炎よ弾けろ!!」
シーン
「水よ荒ぶれ!!」
シーン
「あれ? 魔法発動してませんけど……」
薬を飲んだのに魔法が発動してない。
「なんだ? この雑魚女神は? 何かの薬を飲んだはずなのにまだ魔法が使えないとわな!! これは笑える、傑作だ!!」
ニュムペーはかなり笑っている。
普通なら強力な魔法が発動してゾンビやニュムペーを倒す場面のはずだ。
なのに何故?
「考えられる事は、あの三人が駄目すぎて等級が想定より低いと言う事です。これは予想外でした」
イヤイヤ、予想外って……。
「どうにかならないのですか?」
流石に魔法が使えないんじゃ勝ち目がない。
「こうなったら仕方ありません!! とにかくこのピンチを脱しなければいけませんので、女神ノゾミ、お世話妖精シロ、女神補佐ノリコ、アンリ、全員今すぐに私に手を触れなさい!!」
何をするか分からないけど、今は言うとうりにするしかない。
「魔力吸収!!」
えっ?
体内の魔力が急激に吸われている。
そのせいで床に座り込んでしまった。
「ランダムテレポート!!」
エリア様は大鏡に向かって魔法を唱えた。
すると、ミリン達が消えた。
そして、魔法を使ったエリア様は倒れてしまった。
「エリア様!!」
しかし、私達も動けないでいた。
急激に魔力を吸われたことで力が出せない感じだ。
「……なんとか出来ました……、これで少しは時間が……」
エリア様はそう言い、気を失ったようだ。
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