第128話 アヤメ?
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「聞きたいんだけど、村人がいなくて、外にゾンビが溢れてるんだけど、何か知ってる?」
単刀直入に聞きすぎだと思うけど仕方ないのかな?
「……知ってる……」
知ってるのか。
「ミリン、アヤメちゃんに知ってる事を話してもらって」
「任せなさいって!!」
自信満々のミリンほど不安なものはない。
「お姉ちゃん達は本当に女神様なの?」
当然の質問だ。
私がアンリちゃんでも同じ質問をしただろう。
「女神ですよ!! あなた達を救う為にやって来ました」
「そうなんだ……、分かった、教えるね」
これで村人がいなかった事とゾンビがいる理由が分かるかな?
「あれは昨日のお昼頃だったと思うの、お空から黒い羽根の生えた男の人がやってきたの。 その人が村の人全員を殺しちゃったの……、そして、その後、村の人がゾンビになっちゃったの……、パパとママも……」
そんな事があったのか……。
「辛かったですね、でももう安心です。 何故なら、女神ミリンが来たからです!!」
何処からそんな自信が来るんだか……。
「ノゾミ様、何かおかしくありませんか?」
シロが何かおかしいと言っている。
「えっ? 別にないと思うけど……」
「私もシロ様と同じ意見です」
「アンリも……」
えっ?
皆、何かおかしいって思ってるの?
「良く考えてください、村の人が全員殺されてゾンビになったんですよ」
村の人が全員……。
「あっ、それだとアヤメちゃんが生きてるのがおかしいって事か!!」
「そうです」
確かにそうだ。
アヤメちゃんが生きているのはおかしい。
じゃあ、何故アヤメちゃんは生きている?
偶然?
イヤイヤ、そんなハズはない。
私も目で確認して、村には人がいなかった事は分かってる。
村人が全滅させられたなら、アヤメちゃんもゾンビになってるはずなのに、そこにいる。
えっと、つまり……。
「ノゾミ様、もしかして、アヤメちゃんが犯人なんじゃ? 犯人は現場に戻ってくるって言いますし」
いやいや則子さん、それは二時間ドラマの観すぎなんじゃ?
「犯人はあなたね!!」
いきなりレモンが言い出した。
「ちょっ、レモン!! いきなり何言ってるの?」
私達の話を聞いていたんだろうけど、イキナリ犯人扱いって……。
「私には分かってるのよ!! あなたが村人を全滅させた犯人だと言う事は!!」
イヤイヤ、違ったらどうするのよ!!
ここはもっと慎重に……。
「………………くっ……何故分かった!!」
えっ?
何これ〜、あっさり認めてるし〜。
あまりの呆気なさに、呆然としてしまった。
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