第127話 屋敷探索
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さっきまで誰もいなかったのに、外にはゾンビが溢れかえっていた。
「なんで、さっきまで誰もいなかったじゃない!! ゾンビなんて無理!! 誰が倒しなさいよ」
ミリンは残りの二人に倒せと言っている。
「ゾンビはぁ〜、可愛くないからぁ〜、パスでぇ〜」
「私もゾンビって汚いからちょっと……」
うん、知ってるけどこの三人は……。
「三人で戦って終わらせなさい!! これはサポート女神としての命令です!! 逆らえばエリア様に報告します!!」
卑怯だけど、この三人を従えるならエリア様の名前は効果抜群だ。
「ババアの名前を出すなんて!!」
「卑怯よぉ〜」
「そ〜だ、そ〜だ」
なんとでも言うがいい。
今はゾンビ討伐が先だ。
「早く行きなさい!!」
「待ってください、ノゾミ様」
則子さんに止められてしまった。
「ミリン様、さっき建物の中から音がしましたよね? 先にその音を調べてください。 もしかしたら、ゾンビが中にいるかもしれません」
確かに音がしてたけど……。
外のゾンビに気が向いて、中は気にしてなかった。
「女神補佐ノリコ様、流石です!! ノゾミ様も見習ってください!!」
なんでここでシロに怒られないといけないの?
とばっちりだよね?
アンリちゃんはノリコの活躍で喜んでるけど。
「三人固まって探すと効率が悪いけど、何かあったらすぐに対処出来るように、バラバラで探すよりはいいかな?」
三人はゆっくりと今いる部屋から出て、他の部屋も見て回った。
しかし、特に異常はなかった。
残すは二階だけだ。
三人は階段を登って行った。
二階は二部屋しかないらしく、調べるのはすぐに終わりそうだ。
まずは一部屋目を開けてみるが、異常なし。
残すは一部屋のみ。
「行くわよ!!」
ミリンは最後の部屋のドアノブを回した。
ガチャ
寝室だろうか?
大きなベッドが置かれていた。
「皆さん、ベッドの奥を見てください!!」
急にノリコさんが叫んだ。
私も奥を見てみると、そこには小さな子供がうずくまっていた。
「来ないで!!」
こっちに気がついたのか、来るなと言っている。
「ミリン、宜しく」
こういう時は、ミリンの口からデマカセが適任だ。
「怖がらないで!! 私達はあなたを救う為にやってきた女神ミリンとその配下です!!」
「誰が配下よ!!」
「配下じゃないわぁ〜」
流石にそこは反論するよね。
「ここは合わせて!!」
ミリンはコソコソと二人に伝えている。
「コホン、改めて私は女神ミリン!! 汝の名は?」
「アヤメ……」
なるほどアヤメちゃんって言うのか。
この子から町の状況とか聞ければ良いのだけど、それはミリンにかかってるのか。
だけど、口だけは達者だから安心かな?
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