第124話 なんで私が……
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村に入ったが、村人が見当たらない。
古びてはいるけど、廃村っていう感じではないので、おかしい。
「皆さん、気をつけてください!! これは……、きゃあ!!」
何かを言いかけた瞬間に、エリア様の足元に魔法陣が展開され消えてしまった。
「エッ、エリア様!!」
周りを見渡してもエリア様の姿は見えない。
「くっくっくっ、邪魔な特級女神エリアは自分の世界にお帰りいただいたぜ!! このポータブルサークルリバースでな!!」
上空に誰かいる。
「誰なの?」
「おっと、俺様ちゃんの事を知らないってか? これからはお前達女神のご主人様になるんだから教えてやるか、俺様ちゃんはペルセポネーっていう者です」
ペルセポネー?
聞いたことがあるような、ないような……。
「確か、十二神話は神の一人ですよ。でも確か女の神様だったはず……」
流石は則子さん、博識だ。
「おっ、そこの嬢ちゃん正解!! 俺様は男だけどな!! ご褒美は……これだ!!」
ペルセポネーは何かを飛ばしてきた。
「痛」
どうやら全員、なんらかの攻撃を受けたようだ。
「さて、誰が当たりかな?」
当たり?
なんの事だ?
そんな事を思っていると、則子さん、アンリちゃん、シロ、私の身体が光ってきた。
「なにこれ!!」
「どんどん、光っていきます!!」
「なんなのですか、これは!!」
こんな状況でもシロは冷静さを失わない。
凄いと思う。
「くっくっくっ、さっきの特級女神様と同じよ!! つまり、お前達も自分の巣に戻るってことよ!!」
そんな事って!!
「解除しないさい!! 私はまだ異世界の冒険を始めたばかりなのよ!!」
ヒュン!!
いきなり目の前が真っ暗になった。
そして、その後に私の目に飛び込んできたのは、見慣れている女神神界の我が家だった。
「なんでここに!!」
横を見ると、シロと則子さんとアンリちゃん、エリア様までいる。
「女神ノゾミ、お世話妖精シロさん、女神補佐ノリコにアンリ、無事でしたか……、油断していました。申し訳ありません」
「いやいや、エリア様のせいではないですから!! それより早く戻らないと、ミリン達が」
ミリンとナナさんとレモンはあの場にまだ残されているのだ。
光りだしたのは、私と、アンリちゃん、シロ、則子さんだから間違いないはず。
「それが、ダメなんです!! 神界の者の手でゲートは封鎖されています!! 私達に出来る事は、いつもどおりのサポートが精一杯です」
いつもどおりのサポート?
「えっと、つまり?」
「三人のサポートを女神ノゾミが行い、あの世界を救うのです!!」
えっと整理してみると、念願の異世界に行けたのに、すぐに退去をさせられて、もう異世界には行けないからって、残った残念女神達のサポートをしろって事?
「……そんなのってないわ〜!!」
私は大声で叫んでしまった。
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