第121話 神界
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女神シティに遊びに出かけてから一週間がたった。
「エリア様どうしてるんだろう?」
エリア様からの連絡は一切なかった。
「大事になんてならないわよ!! あのババアの妄想よ妄想!!」
そうなら良いけど……。
「誰の妄想ですか? 女神補佐ミリン?」
タイミング良くエリア様が来ていた。
「……いや、モォーって行って、ババ抜きしたいって言ったんですよ……はは」
苦しい言い訳だ。
「皆さん、少し待っていてください」
エリア様はミリンの腕を掴み、奥の部屋に連れて行った。
ドゴガン、ボゴ、ドスーン!!
奥で凄い音が聞こえる。
自業自得だから良いけど。
「ふぅ、お待たせしました」
エリア様だけ帰ってきた。
「女神補佐ミリンは貧血を起こしたみたいなので奥で休んでます。女神補佐ミリンには、説明は後で致しますので、先に皆さんに調べた事を説明致します」
「はい」
私達はリビングに集まり、エリア様の話しを聞くことにした。
大事じゃなければ良いけど。
「集まりましたね!! 単刀直入にお話すると、神界が侵略を企んでいます!!」
「神界がですか!!」
シロが声を上げた。
珍しい事だ。
ナナさんとレモンも動揺している。
それほどの事なのか。
「女神ノゾミと女神補佐ノリコとアンリには神界の事を説明した方が良いですよね」
男の神がいる世界くらいの認識だから助かる。
「神界は男の神がいる世界です。この女神神界は転生者以外の男の出入りを禁止していますので、神界の者が来る事はないのですが、最近、神界のトップが変わったらしいのです。その者が、この女神神界を侵略し、私達女神を奴隷にしようとしている計画があると言う事が分かりました」
「奴隷って……」
そんな事が本当にあるのか。
「最近あった異世界の者が、この女神神界に来る事件も神界の者達が関わっているとみて間違いないでしょう」
あの事件も!!
流石にビックリだ。
「なら、黒いフードの剣士も神界の者ですか?」
「それは分かりません。ですが、警戒はしておいた方が良いでしょう」
「分かりました……。それで、これからどうするのですか?」
今後の対策はどうなっているのか気になる。
「どうやら神界の連中はとある異世界を基地にしているようなのです。そこで、その異世界に我々が乗り込み、神界の企みを潰すのです!!」
ん?
我々が異世界に乗り込み?
と言う事は、異世界に私が行けるって事?
「やった〜!!」
思わず興奮して声を上げてしまった。
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