第114話 魔王城に出発
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「いよいよ今日だね。最初はどうなるかと思ったけど……」
則子さんの魔王討伐の日がやってきた。
いがいと早くこの日を迎えた事にびっくりしていたりもする。
「だね、あの性格であの運動神経だもんね。魔王討伐なんて無理だと思うよ」
まったくその通りだ。
「そうねぇ〜、ミリンちゃんだったらぁ〜、速攻で諦めてぇ〜、放置だったよねぇ〜」
「いやだな〜、褒めないでよ〜」
いや、褒めてないでしょ。
「まぁ、ノゾミだからここまで来たんでしょ。さっ、最後もドンとやって、レッツ、自堕落ライフよ!!」
うん、レモンらしい。
「そうですよ、ノゾミ様だからここまで則子さんを導けたのです!! 自信を持って最後のサポートをしてください!! 女神らしくですよ!!」
シロに言われるとなんか照れてしまう。
「分かった!! 皆、サポートはお願いね!! 長塚則子!!」
大鏡に則子さんが映し出された。
ここは……、お城の庭かな?
「これより冒険者ノリコと冒険者アンリが魔王討伐に向かう!! 我々の任務は魔王城近くまで二人をお送りする事だ!! 気を抜くな!!」
「お〜!!」
(えっ? この騎士団ぽいのは近くまでなの? 戦わないの? 丸投げなの?)
「行くぞ〜!!」
騎士団は出発した。
則子さん達は馬車に乗り込んでいた。
確かに、魔王城までは楽に行けるかもだけど……。
「則子さん、則子さん」
私は則子さんに呼びかけた。
「あっ、女神様」
「大丈夫ですか?」
「はは、大丈夫です!! 私は大丈夫です!! そう大丈夫……」
あっ、これはダメそう。
「しっかりしてください!! 則子さんの罠なら大丈夫です。それに魔王城に入れば私も回復魔法でサポート出来るようになりますから」
まぁ、二回だけだけど。
それは言わないでおこう。
「えっ、そうなんですか? 女神様の回復魔法があればなんとかなるかな?」
とりあえずやる気出して貰わないといけないから、これで良しかな?
「ちなみにアンリちゃんはどうしたんですか?」
アンリちゃんは則子さんにべったりだった。
何がどうなってこうなったんだ?
「あ〜、これは昨日ちょっと……」
何があったんだ。
気になる、気になるけど今はその話はしないでおこう。
魔王討伐前にする話じゃないし、もししたら、フラグをたてる気がするから。
「ところで、魔王城まではどのくらいかかるの?」
どのくらいかかるか聞いてなかった。
「三週間くらいだそうですよ」
三週間!!
かなり遠いみたいだ。
車とかあれば楽なんだろうけど、そんな技術はないみたいだし……。
それから特に襲撃もなく三週間がたった。
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