第112話 決戦前夜(則子さん視点)
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「まさかモンスターだったとは……、良くやった冒険者ノリコよ!! そして改めて魔王討伐を依頼する!!」
モンスターが化けてたなんて私もびっくりした。
その後、色々話して支度金等をもらって城を後にした。
「王様との話緊張したね〜」
アンリちゃんに話しかけた。
「ですね……。王様に会えるなんて……びっくりでしたけど……」
(ん〜、やっぱり私と話してても緊張してるのかな? もう少し普通に話せると良いんだけど……、明日からは魔王討伐みたいだし……よし、決めた!!)
「ねぇ、アンリちゃん、王様いっぱいお金もらったからデートしよ」
(って、私ったらなんて大胆な事を……、デートなんてした事ないのに)
アンリちゃんからの答えまちの状態が暫く続いた。
「デートってなぁに……」
そこからか。
「デートは二人だけで楽しい事をする事かな?」
「……デートしたい……です」
「よし!! 決まり!! 行こ!!」
私はアンリちゃんの手を引っ張って走り出した。
少し走ってアンリちゃんが急に止まった。
何かを見ているようだ。
アンリちゃんの視線の先は……、あっ、なるぼど。
「アンリちゃん、あれ食べたいの?」
アンリちゃんの視線の先にはアイスクリームの屋台みたいなのがあった。
こっちの世界にもアイスクリームがあるなのがびっくりだけど。
「うん」
「なら、買おう!!」
私達は屋台に走っていき、二つ買った。
この世界では、アイスクリームではなく、アイスミルクって言うみたいだけど。
今は同じ様な物だけど、文化の違いかな?
「美味しいね」
「美味しいです」
小声だったけど、普通に話してくれた。
一歩前進だ。
「よし、次行こ!!」
それから、王都名物の焼き生地を食べた。
まぁ、クレープだね。
その後に魔法センターと言う場所が目に入った。
ゲームセンターみたいなものかな?
「入ってみる?」
「うん」
中は予想通りゲームセンターみたいな感じになっていた。
魔法のシューティングゲーム、魔力レーシング、魔力大戦ゲーム、魔法フレーム等と書いてある。
(元の世界みたいな感じのゲームだな〜)
「則子さん、遊ぼう」
だいぶ硬くなくなってきた。
最初からこうしておけば良かった。
でも、今までの信頼関係も影響してるのかな?
まずは魔力シューティングゲームからだ。
杖が置いてあり、握るだけで魔法が撃てるゲームみたいだ。
それで、出てくるモンスター達を撃ち落としていくみたいだ。
「行くよアンリちゃん!!」
「はい」
私はあっと言う間にやられたけど、アンリちゃんは凄く頑張っていた。
「あ〜、惜しい!!」
途中途中で出てくる案内マップを見る限り最後付近まで来てやられてしまった。
「楽しかったです。あれもやりましょう」
でも作戦は成功かな?
硬さは取れたし、オッケーだ。
「うん、やろ」
全部のゲームをやってみたけど、どれもこれも私は瞬殺、アンリちゃんは良い線まで行っていた。
レーシングゲームなんて序盤でクラッシュしてゲームオーバーだもんな……。
今度リベンジしないと。
「則子さん、これ……」
あれ?
また少し戻った……って、ああ!!
アンリちゃんの見ている先には魔力フレームと呼ばれている機械があった。
これはどう見てもプリクラだ。
「アンリちゃん、こっち」
中に入って可愛いポーズを何枚か撮った。
出てきた写真を見て笑顔になっているアンリちゃん。
明日は大変な日になるんだから、今日はしっかり楽しまないと。
それと、夜になったらアンリちゃんにあの話しをしないと行けないから……。
私達は夜まで遊びまくった。
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