第105話 緊急事態
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魔王軍の幹部も倒せたし、これで罠が幹部にも通用する事が証明された。
則子さんも、もっと自信をつけてくれたら良いんだけど。
「さて、今日はこれで終わりにします。エリア様はどうしますか?」
「そうですね……、もうしばらく泊まっていきます。気になる事がありますので……。後、ミリンにお話もあるので」
あ〜、その話は二人の時にゆっくりとどうぞ。
「ねぇ、通信切れてなくない?」
レモンが大鏡を見て言った。
「そんなはずはありません!! 私がしっかりと切断しました!!」
シロが言うんだから間違いないと思うんだけど、実際には確かに何か映っている。
でも、則子さんの姿じゃない。
「皆さん!! 嫌な予感がします!! 気を付けて!!」
少しづつ、大鏡に映った物が鮮明になっていく。
どうやら、何処かの部屋みたいだ。
いや、部屋と言うより広間?
しかし悪趣味な部屋だ。
まるで魔王城みたい……な……。
「ここ魔王城じゃない!!」
ミリンが叫んだ。
「まさか、なんで魔王城が映るのよ、則子さんが映るのが普通でしょ。きっと、今則子さんがいる場所だよ」
そう、則子さんの周辺しか映らないのだから魔王城なわけがない。
ザッザザー、ザッザザー!!
「聴こえるか!! 腐りきった女神共」
「なにこの声!!」
どうやら、エリア様の嫌な予感は的中したらしい。
「我軍の幹部である土のモグオが倒された事でお前達の居場所が掴めたのだ!! モグオの最後の力でな!!」
モグオに特定されてたのか。
もっと警戒させておくんだった。
「いやいや、どんなに警戒されていても無駄だ!! 死と引き換えにサーチする強力なものだ!! 逃れる隙はないわ!!」
「そんな事より姿を見せなさい!!」
エリア様は姿を見せるように言った。
声だけで姿が見えないから不安なのかな?
まぁ、不気味ではあるけど。
「おっと、失礼……」
椅子に座ってる、ガタイが良く、見るからに強そうで魔王って感じのやつが映った。
「あなたは?」
「私は魔王ゲンシ!! 以後お見知りおきを、まぁ、そう言ってもすぐにお別れですがね?」
お別れ?
どういう事だろう?
「ゲンシとやら、答えないさい!! どうやって我々の事を知ったのですか!! そして、どうしてこのシステムに割り込んだのかを!!」
「くっくっくっ、答える必要はない!! さて、時間のようだ!! ショータイムをリアルタイムで見れないのが残念だが、君達も楽しんでくれたまえ、では!!」
魔王がそう言うと通信は完全に切れた。
「エリア様、どういう事でしょうか?」
「おそらく……」
ドカーン!!
「なに?」
外で爆発が起こったようだ。
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