第104話 幹部襲来2
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モグオと言う魔王軍幹部の言葉に同様が走っている。
則子さんなんて、縮こまってしまった。
アンリちゃんも。
怖いんだろうけど、頑張って貰わないと。
「どうやって、あの大量なモンスター軍団を全滅させたか見せてみろ!! 全て打ち砕いてくれるわ!! そしてめ……、おっと、ヤバいヤバい」
今なんて言おうとしたんだ?
「女神様〜、怖いです〜」
「大丈夫、罠があるんだから!! それにあの口ぶりだと罠の事知らないから大丈夫!!」
「そうですか?」
「そうだよ!! 則子さんの罠とアンリちゃんの魔法があれば魔王軍幹部なんて怖くない」
私は必死に説得する。
それに、罠の事を知っていれば警戒もされるだろうけど、知らないならかかってくれるはず。
「皆殺しだ!!」
魔王軍幹部が襲ってきた。
そして……。
「なっ、なんだこれは!! ぐはぁぁ」
罠に落ちた。
予想はしていたけど幹部が呆気なく罠に落ちた。
バチバチ!!
(あれ? いつもとなんか違うような?)
グオン!!
閉じるはずの穴が開いた。
「はぁはぁ、なんだこれは……ぐふっ!!」
かなりのダメージを受けているようだけど、穴から出て来てしまった。
流石幹部と言ったところか。
「えいえいえいえい!!」
「えっ? 則子さん?」
則子さんとアンリちゃんが何かしている。
(勇気を出してくれたんだ、良かった)
「今、モグオさんの周りにだけ設置しました。これで動いたら罠が発動します。怖いのでこれが精一杯ですけど……」
いやいや、十分でしょ。
これだけダメージを受けているのだから、次にかかれば倒せるはず。
しかも、突撃しても逃げても罠にかかるんだから恐ろしい。
「くっ、誰だ!! こんな罠を仕掛けやがったのは!! 殺してや……ぐぎゃぁぁぁ」
(あっ、罠に入った)
今度はいつもと同じように放電し、やがて穴は閉じた。
どうやら倒したようだ。
「見せてもらいましたよ、女神ノゾミ。 則子さんを励まして導いた姿はとても良かったです」
「ありがとうございます。後、なにも変な事が起こらなくて良かったです」
「……そうですね」
エリア様はなにか気になる事があるような感じだ。
でも今は幹部を一人倒した事を褒めるべきだ。
「則子さん、やりましたね!! 魔王軍の幹部を一人倒したんですよ」
「えっ、あっ、そ〜ですね〜」
何故か上の空だ。
「アンリちゃんも褒めてあげて」
「そ〜ですね〜」
これはあれだ。
魔王軍の幹部を倒したって実感がないんだ。
それで放心状態みたいになっているんだ。
他の冒険者達は誰が倒したのか探している。
でも、罠を仕掛けた所は見られてないはず。
「おい、出てきてくれ!! だれがこんな事したんだ!! 俺達の英雄の姿を見せてくれ!!」
「そうだ!! 顔を見せてくれ!!」
皆が探している。
そんな中、則子さんとアンリちゃんはその場からそっと離れていた。
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