第99話 魔王軍襲来
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(則子さん、少しは冒険者らしくなってきたようね)
最初の頃よりは格段に良くなっていた。
動きの硬さがだいぶ取れてる。
そろそろかな?
「則子さん、聴こえる?」
「あっ、女神様」
「そろそろ、魔王軍と戦いたいってギルドに言って、王様に会おうか」
王様に会えば、いろいろ援助してくれると思うからだ。
「……魔王軍……」
「どうしたの?」
則子さんは急に震えだした。
「魔王軍と聞いたら急に身体が……」
あっ、やっぱり怖いんだ。
まぁ、普通の女の子が魔王と戦うなんて嫌だよね。
でも、則子さんしかいないわけだし……。
[王都在中の冒険者の皆様、緊急事態です!! 大至急正門前に集まってください!! 魔王軍のモンスターと思われる群れが接近中です!!]
「魔王軍!! もう来たの!!」
って、驚いている暇はない。
「則子さん、アンリちゃんと一緒に大量の罠を……って則子さん?」
さっきまで大鏡に映っていたのに消えた?
いや違う、隅っこでうずくまっていた。
しかも二人で。
「則子さん!! 則子さんは罠を仕掛けるだけなんだから大丈夫!! ほら、王都の皆が危険なんだから罠をね」
「……女神様は安全な場所から指示出してるだけじゃないですか……、怖いのにここまで頑張ってきたんですよ……」
「うっ、そう言われると……、ごめんなさい……」
返す言葉がなかった。
「なんて、少し愚痴を言いましたけど、罠仕掛けてきます」
則子さんは立ち上がり、アンリちゃんと手を繋いで走っていった。
(ありがと、則子さん)
正門から砂ぼこりが見えるくらいに接近されていた。
「則子さん、あの付近全体に罠を!!」
最初の則子さんには出来なかった事は今なら出来るのだ。
見える広範囲に落とし穴と空中落とし穴を設置した。
その落とし穴に次々とかかっていくモンスター達。
普通のモンスター討伐と違うけど、これはこれでありかな?
周りの冒険者の皆の顔は唖然としているけど。
数分で全てのモンスターが罠にかかって今回の騒動は終わった。
落とし穴恐るべしだ。
でもこれで、魔王軍の幹部クラスに目をつけられるだろう。
戦いはまだ始まったばかりなんだけど、今は則子さんもはしゃいでるし良いかな?
「さて、私は少し休憩しよう!! ここまではエネルギーモンスターで頑張ったけど、もう限界……」
すぐに自室に戻ってベットにダイブした。
「さぁ〜、めくるめく世界にぃ〜、レッツゴーよぉ〜」
なにか聴こえる気がする……。
この声はナナさん……。
ナナさんはマズい。
ナナさ……ん……は……。
私の意識はそこで途切れた。
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