第98話 王都到着
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しかし驚いた。
まさか剣聖のスキルで空中にも穴をあけて、落とし穴にしてしまうとは。
正確には空間に穴を開けた感じだけど。
しかも、アンリちゃんとのコンボで発動可能な能力のようだった。
あれから則子さんに説明をして、突進してくるモンスター相手に練習をしてもらったけど、アンリちゃんとのコンボ以外では発動しなかった。
それでも強力な技には違いないけど。
欠点は穴が閉じるとモンスターも消えるので、アイテムとかを回収出来ない点だ。
そして、馬車が来る日になった。
「お世話になりました」
「……ありがと……ございました」
二人は村人に挨拶していた。
正直、少し寝ていたみたいで練習の後の記憶がない。
もう一度だけ言う。
少し寝てただけ。
決して爆睡して気が付いたら王都に行く日だったなんて事はない!!
そう自分に言い聞かせて、さて見守ろう。
ただ、馬車の旅はなんの問題もなく王都に辿り着いてしまった。
「あの〜、女神様、聴こえますか?」
「あっ、なに〜?」
呼ばれたのは珍しい。
「王都に着きましたけど、どうしたら? こんな所に知り合いなんていませんし、町が大きすぎます」
いやいや、知り合いなんているはずがない。
則子さんは転生者ですよ。
アンリちゃんは違うけど。
「まずは、ギルドを探して知名度を上げよう。そして、上げて上げて上げまくってから、王様に魔王討伐の件を切り出すの!! 名付けて、頑張って王様に会おう作戦!!」
「………………」
返答がない。
「恥ずかしいからなにか答えて〜!!」
中二病ぽくて急に恥ずかしくなった。
それから則子さんとアンリちゃんは剣聖罠師としての力を発揮して、次々と依頼をこなしていった。
(見ててわかったけど、罠の張り方とか上手くなってる)
相手がある程度近付いてから罠をしかけているようだ。
あの則子さんが成長したものだ。
「頑張ってるね〜」
「あっ、女神様。頑張ってますよ、もっと頑張って世界を平和にしたいですから!!」
良い子だ。
これで運動神経があればもっと良かったのに。
いや、普通の世界ならこれで良いのか。
私が転生させたからこんな事になってるんだから。
(よし、もっと気合いを入れてサポートしよう)
私は硬く誓った。
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