カラス
村に着いてすぐにコーシカは言った。『カラス多くない?』
確かにそこら中にカラスがいた。屋根の上から道端にまでカラスが我が物顔で飛び回る。
「カラスは別に悪い生き物ではない。むしろ頭が良い。通り過ぎる人の頭の上に糞をするという悪戯までするし。光り物を巣に集めるという不思議な傾向もある」ザイカは得意げに語る。「あれ?」
ザイカは常にフードを被っている。ザイカ曰く天罰執行者の正装なのだそうだ。そのフードの上にカラスの糞があった。我々の上に木の梢もないことから空からの爆撃ということになる。
「凄い命中精度だな。確かに頭が良さそうだ」と僕は感心して言った。
当のザイカは自担駄を踏んで悔しがる。「折角誉めてあげたのに!」
上空ではコーシカが笑い転げている。
近くの小川へ向かいザイカはフードを洗う。その間に僕とコーシカで依頼主の家へ向かった。
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