新居
入場料と賭け金で僕はーー、そして僕のパーティーは金持ちになった。
お金を山分けするとザイカは目を輝かせ。ユランは不安そうな顔つきになった。
「ご主人様に手切金を渡されました〜」と言ってユランは泣き出した。
仕方なくユランのお金は僕が管理することになった。ついでという塩梅でザイカも僕にお金の管理を任せてくる。
「落としそうだから」というのが理由らしい。確かに。
お金の管理をするのに宿暮らしは不安がある。
「家を買いたいと思うんだけれど」と僕が述べるとザイカは首をブンブンと縦に振り「あの野宿の日々が夢のように感じる」と重い内容の思い出を語る。
「新居ですね〜」とザイカ同様目を輝かせるユランの言葉は無視した。重い。
家探しをするにあたり町を離れるか他所の土地に行くかで意見が分かれた。
「水み国は平和な良い土地です〜」とユランは力説した。
「私はこの町で良いと思う。理由はその‥‥、特に無い」ザイカは歯切れ悪く言った。おそらく逼迫した理由があるのだろう。
正直、家を買ってもお釣りが来るくらいの財はある。もう一軒買うこともできる。なので飽くまで借りの家ということでこの町で探す事にした。ユランにはいつか故郷でも家を建てようというと「それも素敵です〜」とあっさり納得してくれた。
『チョロいなコイツ』とイチゴは言った。
『でも一番重いですよ。捨てたら殺されます』とコーシカが意見を述べる。いつのまにこの二人は仲良くなったんだ?
『安請け合いして大丈夫なの?』とコーシカがいつもの口調で心配してくれた。
そういえば大分気が大きくなっている。少し浮かれ過ぎたか。
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